もうすぐは~るですねぇ♪
と歌いたくなる時期から始まる物語です^^

【送料無料】クロリスの庭

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価格:1,029円(税込、送料別)


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
西野風一さんは、ある日つとめていた花屋をやめさせられることになりました。とほうにくれる風一さんのもとに、どこからかチラシがとんできました。小さな花屋です。将来、店をまかせられる若い人をさがしています。そして、風一さんは、小さな花屋「クロリスの庭」で、はたらくことになったのです。この花屋さんには、毎日どこからか花がとどけられます。そして、その花は、その日必要になるのです。小さな花屋さんとふしぎなお客さんの8つの物語。

文章は茂市久美子さん。
絵は下田智美さん。
出版社はポプラ社です。

茂市さんの作品は
つるばら村のパン屋さん
つるばら村の三日月屋さん
を紹介しています。

茂市さんの作品は日常の隣のファンタジーって感じがとても好きです。
ファンタジーって「ハリポタ」以降、大流行になっていい作品がたくさん出版されて
それはそれで読者としては喜ばしいのですが
一方で、ああいう感じのハデハデ魔法系のものが多いため
飽きるというか刺激が強いんですよね。

こういうさりげないタイプの物語は地味に感じてしまうというか
野に咲く花のように目立たないというか
ようするに数が少なく感じるワケです。
(いや、それなりに出ていても、ワタシが見逃してる可能性もありますけどね★)

なので、そういう落ち着いた作品を書く作家さんで
いいわ♪
となった場合は、なるべく読むように心がけています。
茂市さんもそのうちのお一人。

真面目に勤めていた職場で
評価されないどころか陰口をきかれて、あげくリストラ。
でもその日に不思議なめぐり合わせで職場の募集チラシを見て…
という展開
できすぎ?
いえいえ、偶然じゃなくて必然だからでしょう
という、見えない糸の導き みたいなはからいがあって
彼は首になり、次の職場・クロリスの庭に着くわけです。
このあたりの理由が最後の部分になってわかることになっていて
とても上手な構成だなと思いましたよ。

実直で勤勉
鼻に対する愛情たっぷりな彼は
新しいお店「クロリスの庭」で楽しくお仕事をしながら
このふしぎなお店で
ふしぎな出来事を経験していくわけですが…

個人的には
しょっぱなの主人公・風一さん
ちょっと冴えない感じなのが気になるかなぁ~。

なんか最初の方で
「職場に行くのがたのしみだなんて、黒木花店(※以前の職場)につとめていたときには、給料日以外、あまりなかったことでした」
とか
「何かにわくわくするなんて、もう何年もなかったのです」
とか書いてあって
マジメだけどもつまんない人っぽい印象なんですよね。
丁寧な接客でお客さんからの人気や信頼があったようですから、たとえ周囲が冷たくても
お客さんからの喜びや満足で、自分も楽しくなったりわくわくしたりってことはあるんじゃ?
って感じます。
なんか、いやいや仕事をしていた?みたいなムードがほんのり出ちゃってるんですよねぇ。

ちょっとしたところですが
もすこしいじるともっと深みが出るんだけどなぁ…
ってところが
特に最初のあたり強いです。
黒木花店のご主人も、
もっと見る眼のない経営者だ!だから売り上げが悪いのだ!
みたいなのを前面に出すと、風一さんのリストラにかわいそうさがアピールされると思うんだけども。
そういうのは児童書的にNGなの?それとも古いタイプというかお約束っぽいからあえて避けたのかな?

そんな感じのちょっとした歯がゆさは
絵にも感じます。
花束5千円なら、もうちょっと豪華にしてラッピングももっとお洒落にしませんか?みたいな。
(そしてそして、1冊の中に同じような構図の絵がふたつあるのは手抜きに感じちゃいますよ!
花束も似てるし、ここは絶対もっと違う絵にすべきだったと思う!)
ひとの顔がぜ~んぜん出てこないので
そういう意味ではイメージを固定することなく読めますし
はやりすたりとは別のタイプの絵なのはいいのですが
いま一歩がとっても惜しい感じ!でした。

うーん
しかし、地味系の作品って
こんなふうに面白くても重箱の隅つつかれちゃって
やっぱりソンなのかなぁ…。
ハデな物語だと目くらましっぽく誤魔化されたりしてること、ありそうな気がします。


気になるつまんないとこもつらつらあげちゃいましたが
全体的に安定感があり
ココロあったまる作品で
春先に似合う読みものです。
機会がありましたら、どうぞお試しくださいませです。
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