ただいま、ひとりゴフスタイン祭り実施ちうでございますw


内容(「BOOK」データベースより)
両親が残した人形をつくる仕事を続けながら、ひとりで暮らす女の子ゴールディーは、人形を作るときいつも、四角く切られた木っ端ではなく、森で拾った枝を使っています。それじゃないと「生きている」感じがしないからです。ただのにんぎょう、と友達のオームスに笑われてもひとつひとつに心をこめて、ていねいに仕事をしています。そんなある日、お気に入りのお店で、ゴールディーは今までに見たこともないほど美しい中国製のランプを見つけます。そしてすばらしい出会いをすることになるのです。

著者はM.B. ゴフスタインさん。
出版社はすえもりブックスです。

ゴフスタインさんの作品は
ピアノ調律師
をついこの間紹介しました。

しかしゴフスタインさんの作品、品切れのモノはAmazonでやたら高値がついてますね。
量的にもそれほど出回ってないし
ほしい人が多いってことなんだろうなぁ。

サイズは絵本でも小ぶりなほうで
挿絵も多いんですが
内容的なことを考え、ここではあえて児童書に分類しました。


一言でいうと
あ~~
ゴフスタイン、いいわ~~~
って作品です。

モノを作ること
仕事を愛すること
自分が作品に深い愛情を持つがゆえに
他者の作った美しい作品にも惜しみなく愛をそそぎ、価値ある代価を払えること

そんな素晴らしさがぎゅっと詰まった作品です。

主人公のゴールディの人形の作り方は
単純に「仕事」をしている人には理解しがたい部分がかなりあると思います。
根を詰め、譲れない部分があり
そして、自分を宣伝しない。

ゴールディが自分によく似ているいい友達と思っているオームス・ヒルシュバインという男性が登場しますが
似ているように見えても、彼のやっていることは「仕事」なので
彼にはゴールディが自分の人形に、拾った枝だけを使う理由がわからないのです。
(とはいっても、彼が作っているのは箱なので、人形のように魂を込める必要はなさそうですけれどね)

彼女が作っているのは
集中力と真剣さを駆使して作られ
人形ならではのかわいさを表現できるよう
ひとつひとつに魂と愛情がこもった
おそらくはオンリーワンの作品です。
一点物ではなくても
機械的な手順で作られるレディ・メイドの「商品」とは
きっとひと味もふた味も違うことでしょう。

そんなふうに人形を作れる感性を持った女性なので
お店で中国のランプと「出会った」ときに
惹かれて、高価さにもびくともせず購入を決めたのでしょうね。

けれど
その高揚した気持ちは
家に帰りつく前に心ない言葉に水を差され
しおれてしまいます。

天国にいるような幸せから
何も価値がなかったと思わせられるむなしさへ
そして、そこからまた
自分にとっての目指すところを確認し
心のよりどころをみつける

彼女はまさに芸術家です。
(それがたとえ彼女のことを理解していない人の言った言葉であり
理由が的外れであっても、真実です)
だからこそランプと呼びあい
そこからこたえを見出したのでしょう。


豊かに生きる、ということの
ひとつのかたちを見せてくれるこの作品。
書店で購入できないのが残念ですが
図書館などでお手に取る機会がありましたら
ぜひご一読をおすすめいたします。
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