これでいよいよ最後の紹介です。

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価格:580円(税込、送料別)


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
密室で決定されたオリンピック代表選考に納得のいかない要一は、せっかくの内定を蹴って、正々堂々と知季と飛沫に戦いを挑む。親友が一番のライバル。複雑な思いを胸に抱き、ついに迎える最終選考。鮮やかな個性がぶつかりあう中、思いもかけない事件が発生する。デッドヒートが繰り広げられる決戦の行方は?!友情、信頼、そして勇気。大切なものがすべてつまった青春文学の金子塔、ここに完結。

今までのDIVEは
その1
その2
その3
その4

著者、森絵都さんの作品は
にんきもののひけつ
にんきもののねがい
にんきもののはつこい
にんきもをめざせ!
君と一緒に生きよう
を、いままでに紹介しています。

終わっちゃうのね~、悲しいわ~
っと言うのは簡単ですが
この着地点にたどり着くのがどれほど大変だったのか。
素晴らしい物語は
その裏面の大変さを見せないものです。
そしてこの作品もまた
おそらくは作者が支払ったであろう苦心をなにひとつとどめていません。

第一部で目覚め、第三部では安全策を捨て、自分の目指す技に向かった知季
第二部で競技としての飛び込みに惹きこまれ、身体をいたわりつつ自分だけのダイブのため努力しつづけた飛沫
第三部で転がり込んだオリンピック代表を自ら捨てさり、その座を己の力で手に入れるべく再び立ち向かう要一
そして、今まであまり語られなかったMDCのレイジや幸也
試合を応援しに大阪まで来た飛沫の恋人・恭子などなど
かかわったキャラクターがみな試合に集まり、それぞれの内面を語っていくのですが
これだけたくさんの人数の『語り』を入れてしまうと
いろんな色が混ざった絵のようなもので
バランスが悪ければうるさくなるし
ヘタをすればメインになるべき試合自体がぼやけてしまいかねません。

語るべきことは語らせ
みんなの立場の違い、立ち位置やそれに伴う考え方・感じ方のちがいなどを描きだしつつ
それを試合の結果・勝負の行方に集約させていく緊迫感もさることながら
順位や点数という結果だけでなく
三者三様の「勝ち(価値)」をあらわし
三人すべてにそれぞれ満足のいく成果となるものを与えている
この多様さ。

ゴチャゴチャ語るより
やっぱりすごいわー

一言であっさり〆てしまうしかないような
圧倒的な面白さです。

個人的にちょこっと残念だったのは
MDCじゃなかったことで語られなかったピンキー山田くん。
最後の試合と、そのあとの活躍を見ると
もっと内面的なものが知りたかったな~っと思います。
まあ、彼を書きこんじゃうとブレますから仕方ないんですが
でもなんで急に最後になってあんなに目立ったのか?
ちょっとナゾだったりもします。。。

小説なんで文字なのは当然ですが
画像として見てみたいなーと思ったのは
飛沫のスワンダイブですね。
映画が気になったり
ガッカリするんじゃないかしらと観る前から取り越し苦労をしたりw
それくらいのきらめきがわずか数ページに込められています。

ああ
小説って素晴らしいなぁ。

とにもかくにも最終第四部200ページ。
いままで読んできた方なら
ワタシの書いた文章なんて必要ないというか、うざいくらいなのではと思います。
どうぞ
じっくりたっぷりと
味わい尽くしてください。
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ベーメルマンス マドレーヌの作者の絵と生涯 (その1)

DIVE!! (その4)

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