ノンフィクションの写真絵本です。

【送料無料】おばあちゃんは木になった

【送料無料】おばあちゃんは木になった
価格:1,365円(税込、送料別)


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
地図から消えた村に生きる、とほうもなく元気で明るいジジババたち。若きカメラマンと、お年寄りたちとの心ときめく出会いの物語。

著者は大西暢夫さん。
出版社はポプラ社です。

大西さんの作品は
ぶたにく
を、以前紹介しています。

「ぶたにく」がよかったので、大西さんに興味を持って読んでみた本です。

なんというか、この絵本を含めての<徳山ダム>のシリーズは
背景や現状やもろもろ含めて、まだワタシが噛み砕けていないのですが
そんなこと言ってたらいつまでも紹介できないので
とにかく初めの一歩ということで
取り上げることにしました。

(本やこのブログ記事を読んで興味を持った大人の方は
<徳山ダム>のWiki
とか
書籍の
【送料無料】水になった村

【送料無料】水になった村
価格:1,680円(税込、送料別)


とかを見ていただくと、背景的なものや大西さんのかかわりなどがもっとわかるんじゃないかな?と思います)


徳山村というのは、岐阜県のはじっこにあり、Wikiによると多目的ダムでは日本最大のダムです。
そして、そのダムのために村がひとつまるごとつぶされました。
反対運動などいろいろあったようですが、最終的には村の皆さん、たちのかざるをえなかったそうです。

でも、なにしろ大きな工事なので
パッと引っ越して、ガッとダムを建てて、ジャッと水入れる…というわけには当然いきません。
村の人たちが立ち退いた後も
家を取り壊したり、周りの工事をいろいろしたりして
ダムになって放水するまでにはずいぶんずいぶん時間がかかり
村に住んでいたお年寄りの中には
「すぐにダムができんのなら、もう少し生まれ育った村で暮らしたい」といって戻ってきた人たちがいて
大西さんはその人たちのようすや村のようすなどをずっと写真に撮り続けました。

その写真が写真展で展示されたり
こんなふうに絵本になったりしてるわけです。
写真の数も膨大ですし
伝えたいメッセージも単純ではないので
どの本であっても、1冊ですべてを感じ取ろうというのは難しいでしょうね。

今日紹介する「おばあちゃんは木になった」で中心になっているおばあちゃんは
広瀬はつよさん。
徳山村に戻って、物置小屋で暮らしていたそうで
その生活を皮切りに、本が始まります。

ワタシたちから見ると不便極まりない生活でも
生まれてからずっと住んでいる人たちには、生活圏も暮らしのリズムもあり
それに沿った生き方が自然なんだと気づかされます。

山の恵みをもらって、食べて、とりいれる。
根こそぎ取らず、一部は残して、来年も山の恵みを受け取れるようにする。

そんな暮らしをしているジジババさんたちのことを
大西さんの文章と、ジジババさんたちの言葉で綴り、撮影したこの本は
断片的だけれども印象的な
素敵な1冊にまとまっています。

ジジババさんたちは、名前と一緒に生年月日も書かれていて
皆さん撮影された時点でかなりの高年齢。
おつきあいがお亡くなりになることで途絶えることもあり
はつよさんもその中のおひとりです。
そして
はつよさんに対する大西さんの想いが
この本の最後に語られています。


ダムについては水力発電とか、開発とか
そういう社会的なことがら抜きには語れない部分があると思います。
実際ワタシも、この本以外に大西さんの本を何冊か読んだり、ネットで調べて考えたこともあります。

けれど
この本に関しては、考えた問題点などをここで語るのは違うかな…と。

こういう人たちがいて
こんなふうに暮らしていたんだよ
って
記憶に残して
どこかで思い出して、そしてなにかのかたちで生かせることがあったらいい

そんなふうに
読んで、自分の中に染みこませるのがいいような作品ではないか?と
感じています。
スポンサーサイト

なつのおとずれ

【お知らせ】ベスト20ブログ更新しました

comment iconコメント ( -0 )

コメントの投稿






trackback iconトラックバック ( -0 )

Trackback URL:

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。