すでに紹介済みだと思ってたら、まだでした?
ということで、名作、文句ナシ!なお蔵出し作品いきます。



著者はジーン・ウェブスター。
上記の本は新潮文庫ですが、児童書出版社を含め、各社から出版されています。
完訳であれば、翻訳のお好みで選ぶのがいいと思います。

どんな時でも安心して読める本というのは貴重品です。
人によってタイプは違うと思うんですが、ワタシの場合は
昔懐かしの少女小説系かな。
バーネットの「ひみつの花園」とか
ジーン・ポーターの「リンバロストの乙女」とか「そばかす」
オルコットの「八人のいとこ」
そして、この「あしながおじさん」や「続あしながおじさん」あたりですね。
いろいろ不調なときでも、この手の本ならすんなり物語の世界に入れてなぐさめられます。
骨格がしっかりしているというか、安定感・安心感がすごいあるんですよ。

ストーリーは、今さら説明するまでもないかもしれませんが
孤児院の少女・ジェルーシャが主人公。
アタマがいいので、本当は孤児院を出て仕事を探す年齢なのを延長して
孤児院から学校に通い、勉強のかたわら もっと小さい孤児たちの面倒を見ています。
月の第一水曜日は、孤児院の評議員さんが集まる日。
ジェルーシャは学校を休んで、掃除をしたり、孤児の面倒をみたり。
ひととおり終わってほっとしたところに、院長先生からの呼び出しがあり
ビクビクしながら院長室に行ったジェルーシャは
廊下で後ろ姿をちらりと見たのっぽの評議員さんのおかげで大学に行けることになった
という知らせを受けるのでした…。

ってことで、大学のジェルーシャから評議員の「あしながおじさん」へのお手紙で構成されている小説です。
『月に一回、勉強のことなどを知らせる手紙を書くこと』
『相手に対して返事は求めない。いらない詮索はしない』
というのが彼女に課せられたルールで
たぶんこれは、これまでに評議員さんの後押しで高等教育を受けた男の子たちも同じルールで過ごしたんだろうと思われますが
女の子…というかジェルーシャ(ジューディ)の場合は、全然勝手が違いました。

かしこまらない、打ちとけた文章の手紙が頻繁に届く。
わかりやすいけどうまいというほどではない絵までついてw
内容は面白いし絵は可愛いし
応援したくなるような明るくて芯の強いステキな子。
実際どんなふうに過ごしてるんだろう?手紙の通りかしら?って、興味がわくのは自然なことでしょう。

ここから激しくネタばれですが
あしながおじさんは、なんとも都合のいいことに
ジューディの大学の同じ学年、そして同室に自分の姪がいるんですね~。
それにかこつけて大学を訪れてお近づきになっちゃいます。

文章はずっとジューディの手紙なんですが
再読以降はあしながおじさんが誰かわかっているので
おじさんがジューディに興味を抱き、少しずつ惹かれていくのがわかり
ついニヤニヤしちゃう大人読みw

どこまで保護者感覚でどこから恋愛感情になったかなんてことまではハッキリわかりませんが
おじさんの干渉が強くなってきたりするくだりなんて
ぜ~んぜん気づいてないジューディって、にぶいの?なんて思ってみたり。

ジューディは一時期、あしながおじさんとジャーヴィスさんという同一人物に
そうとは知らず、2種類の手紙を書いていたわけで
ジャーヴィスさんにあてての手紙はどんなふうだったのかな…と気になります。
ダブルで読んでいたジャーヴィスさんはさぞかし楽しかったでしょうね~♪
そして愛しさがますますつのったに違いない(^m^)

ミステリではないけれど、ちょっとだけそんな風味があって
手紙なのでエッセイ風でもあり
もちろん最後はラブロマンスになる
そんなオトクな作品です。
書かれたのはアメリカで女性に参政権がないくらい古い時代ですが
そんなこと気にならないくらいみずみずしい文章と内容。
きっと翻訳もいいんだと思います。

昔読んだけど、忘れちゃった大人に
そして、これから恋愛するであろう(ちょっと夢見がちでオクテの)少女たちに
おススメしたい作品です。
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ちいさなふるいじどうしゃ

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