ゴールデンウィーク中に読んだ本の1冊です。


内容紹介
ネット上で一目ぼれした捨て犬との出会いから「人と人との関係」を考え始めた「森さん」が
ペット問題に取り組む人を訪ね書いた初のノンフィクション。
内容(「BOOK」データベースより)
ブリーダー崩壊の現場を前に決意した島田さんは、ただちに救出を開始した。持参したケージに次々と犬を入れ、ワゴン車へと運びこむ。島田さん宅ではボランティアスタッフが53頭の到着を待っていた。知り合いのトリマーや獣医師も応援に駆けつけてくれた。痛みと、痒みと、空腹と、悪臭と―苦痛のなかでのみ生きてきた犬たちの、幸福への一歩がはじまった。人と犬のあいだで呼応する命の声―。犬と暮らす喜びと厳しさを描く、森絵都初のノンフィクション。

毎日新聞社から出版されています。

森絵都さんの作品は
にんきもののひけつ
にんきもののねがい
にんきもののはつこい
にんきものをめざせ!
を、このブログで紹介しています。

森絵都さんといえば、ワタシにとっては
過去、YAで名作をガンガン書きまくり
今はどちらかというと大人向けの短編に
鋭いエッジの忘れられなくなるようなドキッとする作品が飛び出す作家さんなのですが
その方の初ノンフィクションということで、出版されてからは2年ほど経っちゃってるんですが
興味を持って読んでみました。

なんかコンパクトな記事が多いな~
っと思ったら、新聞連載をまとめた単行本だからなんですね。
前提となった、森さん宅の飼い犬の1頭目「スウ」のことが序となって紹介されています。
これはたぶん新聞未掲載なんでしょうね。
犬好き・猫好きであっても
実際に家で飼うまでには区切りというかハードル的なものが存在します。
そのハードルを越えて、保護された犬の里親となるまでの森さん個人の物語は
同じハードルを越えた多くの人の内面とつながるものがあるように感じます。

「BOOK」データベースの内容に書かれている内容を見ると
すっごい長編のヒューマンドラマを連想しますが
実際の中身は堅実であったかいそれぞれの里親の短編集。
もちろんそれぞれにドラマではあります。だって犬たちの命が救われるんですもの。
でも、それは一瞬ではなく、その後に続く生活の積み重ね。
時をかけてゆっくり展開し続ける日常を森さんが1ショットとして切り取り、記事として貼りつけているようなもの。

引き取り先や、里親会のようす、シェルター(ボランティアによる犬の仮設住宅)のようす
そして最後に
そうやっても行き先が見つからない犬たちが最後に行く施設での殺処分のようす

どの文章も同じトーンで書かれていてほどよい距離感があって
森さんが実際に尋ねられなかった取材先もあるようだけど、違いはわかりません。
聞き書き風の書きかただから、というのもあるかも。
自宅で飼った二匹目の犬についての記事も、単行本化の際に聞き書き風に書きなおしたとあとがきにありました。
ちなみにこのあとがき、本文で紹介された犬たちのその後のようすが書かれているので
読むのがとっても嬉しくなります。


で、読み終わって
写真があったらいいのにな~★
とか思ってたら、なんと巻末にまとめてカラーで掲載というイキなはからいw
やはりMix、そして中型犬以上のサイズの子が多いですが
(要するにビジュアル的には地味目の子たちです)
リラックスして撮影されている写真が多くて、みんなたっぷりかわいがられてるんだな~と
しみじみ味わって眺めちゃうステキなおまけ^^

巻中にところどころはさまっているコラムは
イラスト付きでちょっとトーンが違ってて、メッセージ性の強いカンジ。
ここは取材のお手伝いもしていたらしいスギヤマカナヨさんの担当だそうです。

表紙、本文ともに愛らしい犬の肉球がデザインされています。
どちらかというとネコ派なワタシでも興味深くじっくり読める犬たちの本
機会があったらお手に取ってみてください。
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ねこがいっぱい

ぶーぶー じどうしゃ

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