1年ちょっと前に翻訳出版された、わりに新しい絵本です。

【送料無料】ピンクがすきってきめないで

【送料無料】ピンクがすきってきめないで
価格:1,680円(税込、送料別)


楽天ブックスより
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
わたしは黒がすき。ふつう、女の子はピンクがすきだけど、わたしにはうんざりなの…。女の子らしく、とか男の子らしく、とかいうけれど、でも、その「らしく」ってどんなこと

原書はフランスの絵本。
文章はナタリー・オンスさん
絵はイリヤ・グリーンさん
という方だそうです。

一言でいうと「らしさ」の絵本です。

黒が好きで、キラキラ、ひらひら、お人形さんみたいなのがニガテ。
石や化石、恐竜が好きで虫も大丈夫。なにより好きなのはクレーン!
そんな主人公の彼女は自分のことをクモみたいって思ってます。
虫だけど足が8本、ちょっとちがうよね、って。

彼女の友だちには
お人形の服を作ったり、ミニカーを花柄に塗ったりする男の子がいます。
彼女と好みは反対ですが
ちゃんと男の子。
それは、彼女が女の子なのと同じくらいはっきりしています。

どうして好みが違うのはいけないの?
って大人に聞いても、納得できる答えはかえってきません。
はっきり説明できないのに
「男まけ」みたいな屈辱的なレッテルをはられる。
自分は「男まけ」じゃない、「女がち」なのよ!
と、自分らしく生きるために、自分を表現する言葉を捜し出して終わります。
わたしはわたし、ってね。


わたし、マイノリティ(少数派)かも…?って感覚をうまくあらわした作品です。
でも
これ、翻訳大変だったと思います。
そして申し訳ありませんが、苦労の割に文章がこなれてるとは言い難いかも★
フランス語でさえ造語っぽい言葉を
翻訳して日本で通じるようにするんですからね。
使用している原文の意味合いについて物語の最後のページの次の遊び紙にあとがき的に訳者の言葉がありまして
ここで補足しないとイメージはつかみにくいと思ったんでしょうね。
大人は読み聞かせるときに、この部分も下読みをして
うまくこのニュアンスを伝えられるといいんじゃないでしょうか。
本文だけだと、やっぱりちょっとわかりにくいので
そのまま読み飛ばされる可能性が高くて、
そうすると大事なエッセンスが取りこぼされちゃうことになりますのでね。

自分が女の子であることは否定しない
でも、世間的な「女の子らしさ」から外れているからって
それをネガティブな言葉で表現しないでほしい。

主人公の彼女がこの絵本であらわしてるのは
単純な男らしさ、女らしさじゃなく
説明できない「なんとなく」で人やイメージを縛りつけることへの抵抗なんじゃないでしょうか。

なので
「らしく」ない、と言われる人だけでなく
たとえば好きなモノについて
「そんなのおかしいよ」って言われて傷ついたことのある人にも
共感できる内容になっていると思います。


自分らしくあることについて
たとえばYAだと
こんなわたしが大嫌い!
なんかがとても理解しやすい作品ですが
今日紹介した作品は絵本なので
もっと若い世代に受け入れてもらいやすいところがおススメです。

絵も甘すぎないけどカワイイですしね。
キリッとした主人公のムードがすごくよくあらわれてます。
ハンサムな女の子、って感じかな。


人にこうあってほしい、みたいなのが強い人には受け入れにくい部分がある作品かもしれませんが
自分の存在に違和感や居心地の悪さを感じたとき
こういう絵本があると
元気をつけるのに役立つんじゃないかな~
と思う1冊でした。
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パンツのはきかた

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