大人の本のつもりで読んでみたら児童書だったという☆


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
まどれーぬちゃんは、自分でおかしが作れると知ってびっくり!それからおかし作りに夢中。おなかも心もいっぱいになるおいしいお話だよ。
【目次】(「BOOK」データベースより)
まどれーぬちゃんとお友だち/大きな大きなプリン/いつでも春に会えるジャム/ほかほか湯気のこんがりパン/にっこりわらうドーナツ家族/ひんやりすてきなミルクセーキ/長い名前のヴィクトリアサンドイッチケーキ/たき火でやくバウムクーヘン/クリスマスのブッシュドノエル/プロポーズのためのマドレーヌ/黄金色にかがやくマドレーヌ/まどれーぬちゃんのまほうのおかし

読み始めるまで児童書とは思ってませんでした。
たしかに表紙は子どもっぽいけど、そういうテイストなのかな?と。
それに書店で見たとき、たいてい文芸書のコーナーにあったので。

そんな本の作者ですが
文章は小川糸さん。デビュー作の「食堂かたつむり」が映画になりましたね。
挿絵は荒井良二さん。このブログでは「たいようオルガン」を紹介しています。
出版社さんは小学館さん。奥付によると『小学二年生』で一年連載されたお話だそうです。ほほ~う。

連載を単行本化したというのを読んで、やっと納得がいきました。
挿絵と文章の量的なバランスとか
雑誌テイストっぽいような?
それとも小学館テイストなのかしら。
こう、なんていうか
「いっぱいあってお得でショ?」っていう
雑誌っぽいムードが残ってます。
たぶん誌面構成なんか、連載時とそんなに変えてないんじゃないかしら。

そして、児童書にしては詰めこみすぎじゃ?な感じです。
挿絵に文字に回数、すべてがもう、みっちみちw
ちょっと乱暴なくらいで「多すぎるよ~」って。
(正直、読んでるときは「まだあるの?」って思ってましたから)

で、そうやってブログに書こうと思いながら読み終わって
奥付を見て「なるほど~」と。
先に見とけば納得で読み進めたんだと思いますが
ワタシ、奥付見るのって最後の最後なんですよね。
ちなみに目次も見たり見なかったり。
本文ありき、な性格だなぁ☆


前置きが長くなりましたが
読んでみた感想は
うま~い!です。いろんな意味で。

ご存知の方が多いと思いますが、念のために書いておきますと
小説と児童書というのは似ているようでかなり違います。
文章を簡単にしただけでは児童書にはなりません。
子どもに通じるためのセンスが必要なんです。
大人向けの一般の作家さんが児童向けの作品を書いて微妙になっている場合もけっこうあり
それはもう作家さんの力量というよりも感覚が違うとしか言いようがないものなんですが
この本にはそれがありません。小学校2年生が読んでちゃんと楽しめるようになってます。
小川糸さんの力量もありますし、たぶん担当の編集さんもかなりしっかりとした手厚いサポートをしたのではないだろうかと推測いたします。

お菓子のおいしさと、周囲との交流のあたたかさとか
ともだちとのなんとなくな距離感なんかは小川さんらしいですし
大人の読者が「ん?」と疑問を持ちつつ、なんとなく読み進めていた部分に
徐々に光をあてて解読していくような伏線のようすなど
大人でも十分に楽しめるようになっています。

挿絵も荒井さんですから元気いっぱい!
たくさん出てくるお菓子や食べ物がどれくらいおいしそうかはさておいて
(要するに写実的においしそうに描けているのとは趣が違いますということでw)
明るくてかわいくて勢いのある感じだし
なんとなく70年代を思わせるようなテイストなので
多分この先年月がたっても
すたれた雰囲気になる可能性は低いんじゃないでしょうか。

ルビもばっちりですから
小学校中学年のお子さんにけっこうおススメです。
ただし読み聞かせは一気に読む気にならないよう、させないようお気を付けください。
くりかえしますが連載12か月分、あなどるなかれですよ。

書店さんでも比較的購入しやすいと思いますので
ぜひ、お手に取ってご覧くださいです。
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オシリスの旅

絵本わらしべ長者

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