実はこの本、もうすぐTwitterの「大人絵本会」で取り上げられる“お題の本”なんです。
なのでちょいと先取りでご紹介いたします♪
(Twitterをやってて、興味がおありの方はハッシュタグ#ehonbc_18で見たり参加したりできますよ。
リアル開催は1月18日22:00~24:00、すでに少しずつつぶやかれているようです^^)

ももたろう

ももたろう

価格:1,155円(税込、送料別)


Amazonよりコピペ
出版社 / 著者からの内容紹介
世に桃太郎の話は数多く語り伝えられていますが、これは再話者と画家が、桃太郎の原型、あるべき姿を追求して作りあげた「桃太郎絵本」の決定版です。
読んであげるなら:5・6才から
自分で読むなら:小学低学年から

ということで、こちらの「ももたろう」
文章は松居直さん、絵は赤羽末吉さん
出版社は福音館書店さんです。

このブログで紹介した「ももたろう」はこのほかに
代田さんと箕田さんの「ももたろう」(講談社)

それから
赤羽さんの作品は
セロ弾きのゴーシュ
おおきなおおきなおいも
つるにょうぼう
かさじぞう
を過去に紹介しています。

…いつか取り上げようとは思ってたんですが、実を言うとこの本ちょっとやりにくいんですよね。
というのも、ワタシは絵本をたくさん扱っている販社にいたことがありまして
そこで「いい絵本」として取り上げるときに使いやすいモデル本、みたいな扱いをされていたのが
この「ももたろう」福音館バージョンだったんです★

いや、それくらいまっとうにイイ本なんですけど
セールストークを思い出しちゃうよとか
褒めすぎないようにすると辛口になりそうよとか
いろいろ<過去のしがらみ>がつきそうな感じでね~(^~^;)
ま、そんなこと言っててもしょうがないんで
ちょっとパッキリめにいっちゃいましょうか。



まずはこの本のいいところ。
文章からいきますと
読み手の子どものことを、年齢・読書力含めて非常によく考えて作られています。
というのも、読んでみるとわかるんですが
文章がほぼひらがな。漢字は漢数字が何か所か出てくるだけです。
子どもが内容を気にいって、自分で読みたいとなった時に読みやすいようにしてあるんですね。
語り口調ですから、聞いていても心地よいリズム感もあります。

あと
これは大人ウケする要素ですが
いろんな意味で伏線というか、理由づけ・理屈づけをきっちりやってるんですね。
おおきな桃がいきなり流れてくるんじゃなくて、小さい桃がおいしかったのでおばあさんが呼びました
とか
桃を切らなくても自分から生まれてきたり
とかね。
全部書きだすとくどくなるのでやめときますけども
もちろんこの後もいろいろ続いてますよ~。

そして
(これは販売トークでよく使ったんですがw)
ももたろうはおにをこらしめますが
鬼から宝物のピンはねはしないんです(爆)
おひめさまをかえしてもらって、それで終わりにするんですね~。
まだ若いから欲がないのか?さわやかすぎるヒーローだぞwww

ま、そんなこんなを考え合わせると
非常に現代っぽいというか
昭和っぽいのかな?それとも福音館さんだからカトリックっぽい清潔さというべき?
表現はさまざま考えられますが
要するに<整った>お話だといえますね。


そして
その世界をふくらませるのが赤羽さんの絵です。

や~、もうね
ももたろうのりりしいかわいさったらスバラシイですよ♪
講談社さん版でも大きくなるようすを着物を使ってあらわしていましたが
赤羽さんの挿絵は
着物が桃の模様!
色がシブイ青で桃の模様が明るさをそえてて
しかも(たぶん)帯じゃなくて縄かなんか?
質素なつましい雰囲気を出しています。

鬼退治に行くときもベースはその着物で
はかまと羽織をあつらえてもらうのね。
もう、旅立ちの準備から送りだすまでの場面なんか
おじいさんとおばあさんの愛情たっぷりそそぎきります!って感じです。
(帰宅の様子も同じく、です)

あと
この絵本は
非常にキジが目立ちます。
(これも販社の時にトークで使ったな)
たしかにキジって絵柄としてはきれいなんだけど
戦闘能力で考えると鳥ですからねぇ。それほど強そうには思えないんですよね★
それがこの本では
鉄棒を使ってたり、おひめさまをかばったりと
なかなか強い騎士っぷりをあらわしております。

物語全体が抑えめな色調なんですが
そこにキジが入ることで
色合いが華やかになっていますね。
(しかし、おひめさまが出てくるのに衣裳がわりに地味だなぁ…
お年はももたろうといくつ違いなんだろう、姉さん女房っぽいね、とか、下世話な感想をカッコに入れてみたりw)

季節の移り変わりとか
行きと帰りの波の様子とか
セールストークをいろいろ思い出しちゃいますが
要するにそれくらい褒めトークができる
濃やかに描かれた挿絵なわけです。


民話というのは地方などでも内容が少しずつ違っていて、それがまた楽しみでもあるので
これ一冊でももたろうは終わり、というのは
やはりちょっと偏った部分が出るかと思われます。
図書館とかで借りてきて、読み比べながら
いちばんしっくりくる本をお手元に…というのがワタシのおすすめかな。


何冊かのうちには
この本もぜひ入れてあげてくださいね
(でも内容は大人ウケ的なものであることもちゃんとわかっててくださいね)
という作品なのでありました。

どっとはらいでございます。
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