おススメの伝記です。


内容(「MARC」データベースより)
貧しい靴職人の子として生まれながら、世界的童話作家となったアンデルセン。しかしその生涯は報われない恋と放浪の旅のくり返しだった。時代と場所を超える不滅の傑作を生み出した作家の内面を描いた伝記の決定版。

著者はルーマ・ゴッデンさん。出版社は偕成社さんです。

ゴッデンさんの著書は
ディダコイ

台所のマリアさまをその1その2の2回かけて紹介しています。
そのうち「バレエダンサー」も紹介したいなー。

¥アンデルセンの作品自体は
あの女はろくでなし
を過去に紹介しています。

この本のことを知って読んだのはかなり前でしたが、初めは意外に思っていました。
というのは、ワタシの知ってる範囲でのゴッデンさんは
マイナー思考といったら言葉は悪いですが、マイノリティの味方、みたいな作品を書く人…
というイメージがあったので
アンデルセンはメジャーだろ!と考えたわけですね。思考が浅かった★

読んでみてわかりました。
ゴッデンさんはマイノリティの味方じゃなく、ピュアさとそれゆえに傷ついてしまうこともある
そんな人たちのことを書きたいんじゃないかなと。
そして、アンデルセン(さんをつけるべき?)は、まさにそんな人だったのです。

彼は貧しい家に生まれ育ったのに
「有名な人になる!」と言い続け、人生に適応できてないのでは?と思わせられるような行動をしょっちゅうとっています。
あまりに純粋すぎ、隠しごとができず、自分の内面を周りにさらけだしてしまい
バカにされたりけなされて傷つくことも当たり前のように起こります。
けれどそこまでされても自分を変えられないのです。
頑固になりうるほどの純粋さって…すごいですよ…。
しかもその純粋さゆえに恋が実らず、ゆえに一生結婚できなかったとなると
才能を手に入れる(もしくは維持する)ための支払いは十分済んでいると思われるわけで
生きている間に名声を手に入れたのも納得、なのかも。

もっとも、彼が作品で身を立てられるようになった背景には
デンマークという国の出身であることも大きく関係しているでしょう。
国というか、王家が非常に芸術家やそのたまごたちを手厚くバックアップしていたようです。
王家の援助や、彼の魅力に引き付けられる物を感じ援助した人たちなどに助けられ
アンデルセンは生活し、教育を受けたようです。
(もっともこの教育については、筋道だってしっかりと学ぼうと彼自身が考え実行したのは
かなり後になってからのようですが)

そんな彼の生い立ちや周囲の人々との関係などを細やかに描きながら
アンデルセンの内面と作品を上手に組み合わせて紹介しているゴッデンさんの筆致は
あたたかいものですが甘くはありません。
そんなにはっきり欠点をあげつらわなくても…と思う箇所がそこここにあるほど。
彼を理解するためにどれほど時間と集中力を必要としたのでしょうと
その深さに感じ入ります。

文章に合わせ
当時の様子をあらわした絵画や関連写真
出版当時の挿絵など
数々のビジュアルも含めて、感性を豊かに刺激してくれる
非常に稀有な伝記ではないかと思います。

小学校高学年くらいなら十分に理解できる内容ですので
ぜひご一読していただきたいのですが
残念ながら、今は書店でお求めいただけないようです。
図書館でお探しいただくかAmazonなどの古本を探すしかないのかな。
ちょっとお手間がかかりますが
機会がありましたらぜひどうぞです。
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ももたろう

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