あれ?ピアスの作品紹介って、もしかして初めてかも?

まぼろしの小さい犬

まぼろしの小さい犬

価格:1,890円(税込、送料別)


<楽天BOOKSよりコピペ>
犬が大好きなベンは田舎の祖父母の家で犬のいる生活を経験してから,ベンの犬への思いは強まるばかり.少年の心の渇望をくっきりと写した傑作.

学研さんで一度出版されたのち絶版、その後岩波書店さんから出版されて現在に至る本らしいです。
学研さんから数えると40年くらいたっているみたい。

「子どもの言うこと」とか「子どもの考えてること」っていうくくりかたをして軽くみる大人がいますが
そういう人に一読してほしい作品かも。
これだ!って強く思う気持ちは、大人も子どもも変わらない…というか、むしろ純粋な分子どもの気持ちの方が強い可能性、高いです。

最初は「犬がほしい」って気持ちだけでしたが、「誕生日にね」って約束がされたことで
主人公のベンの頭の中は犬でいっぱいになります。
どんな犬?どんな名前をつける?どんなふうにいっしょに過ごす?
でも、誕生日に届いたのは本物の犬ではありませんでした。

しかたないことってあります。
理屈はわかります。
でも、ごまかされたことで
ベンの気持ちは行き場がなくなり、違う方向へと向かってしまったのです。

消えたり、あきらめたりするのではなく
ごまかして別の方向にそらす。
もちろん意識的にじゃないんですが
でも
これはいちばんよくないやり方かもしれません。
ちゃんと問題に向かい合って対処していないわけですから
解決の方向を向けないんです。
その結果がひとつの悲劇としてベンに起きます。

その後、いろんななりゆきで
犬がほしいというベンの願いは叶うことになりますが
ここでもうひとつ問題が起きます
ベンのごまかしが現実とマッチしなくなっていたので
彼はそのつけを払わなくてはいけなくなったのです。

違うものを受け入れる
というか
現実のありのままを受け入れる
ってことですね。
空想と現実の乖離って
認めるのがつらかったりします。
でも
それをちゃんと知って
受け入れたことで
新しい世界が広がるんですよね。

ベンのおばあさんがいうところの
「ほしいものを手にいれたら、そのつぎには、どうやってそれといっしょにくらしていくかを、まなまばくちゃね。」
ってことです。
(児童書、深い!)


この本は
渇望や葛藤や失望やそれらを乗り越えること
などなど
いろんなエッセンスに満ちています。

でも
説教っぽいわけじゃなくて
主人公の気持ちの流れがすごく自然。

たぶんワタシは児童書のそういうところがたまらなく好きなんだなぁと思います。


本を読むといいよ
っていうのは
言葉でうまくいえないことをうまく表現してくれる
いわば自分にピッタリくる本をみつけることで
共感してもらったり
なぐさめてもらったり
自分だけじゃないって思ったり
こんなふうになるんだって理解できたり
するっていうこと。

服でも靴でも道具でも
ピッタリくるものは気持ちいいんです。
もちろん本だってそう。


この本がピッタリくる子って
たぶんいっぱいいるんじゃないかと思います。
そんな子の手に届くといいなって
紹介しながらずっと感じてました。
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しにがみさん

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