今日はローラがのちに結婚した相手、アルマンゾの少年時代の物語です。

送料無料!【児童書】農場の少年【smtb-u】

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価格:1,995円(税込、送料込)


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
ニューヨーク州北部、マローンの農場に住む少年アルマンゾの物語。アルマンゾは九歳、学校へ行くよりも、父さんの農場の手伝いをして、牛や馬といっしょにいるほうが楽しいのです。子牛を訓練したり、すばらしく大きなカボチャを実らせていくうちに、彼もまた、やがて、父さんと同じ農夫になろうと決心します。小学校中級以上。

アルマンゾが本格的に物語に登場するのは
長い冬
ですね。最初の登場は
シルバー・レイクの岸辺で
の最後の部分。

このほかローラシリーズは
大きな森の小さな家
大草原の小さな家
プラム・クリークの岸辺で
を、これまでに紹介しています。

物語は1月、学校へ行く場面から始まります。
雪を踏み分けて学校へ通うのは、ローラシリーズにはおなじみですが
今回のメンバーはちょっと年齢が上です。
というのも、アルマンゾは末っ子なんですね。なのできょうだいはみんな年上の兄さん姉さんです。
ローヤルは「長い冬」でアルマンゾと一緒に暮らしている兄さん
そのほかに、あとの巻で登場するイライザ・ジェインと
ローラとは会ったことのないためシリーズには出てこないアリスという姉さんがいます。
アルマンゾはアリスといちばん仲がいいようです。上の二人とは年齢差があるからかな?

学校の様子や生活の様子など、同じようでいて違う生活をローラとアルマンゾはしています。
なによりも、その暮らしぶり。
定住して長く、大きな農場を切りまわしている家庭なので
家も納屋も大きく、裕福な生活をしています。

それが非常~~~によくあらわれているのが
食事です。
…すみません、大文字にしちゃいましたw

でもね~、それくらいおいしそうなんですよ。
しかも、普段のご飯からして品数が多い!
なにかの本でこの作品はローラの憧れがつまっているのだろう的なことを書いているのを読んだことがありますが
たしかに、開拓で西部へどんどんいったローラの家族は定住できなかった時期、いろいろ苦労していますからね。
アルマンゾの家庭にもそういう時期があったのかもしれませんが
末っ子がある程度の年齢になると、生活的には落ち着いてる場合が多いですよね。
ローラシリーズでいうと、末っ子のグレイスが学校に行くころはローラの家も厳しい状況からは脱していますし。

ということで、アルマンゾの家の裕福さの象徴が非常にわかりやすいのが毎日の食卓なわけです。
学校のお弁当にまでドーナツやアップルパイが入っていますからね。
普段の食事はおかずが数種類にジャムにプリザーブにジェリイ、ピクルスにパイ。
これだけいろいろあっても食べるアルマンゾは育ち盛りの男の子。
そりゃもう、全体通してどれだけ食べるんだって感じですが
おかあさん、子どもたちに毎食お腹いっぱい食べさせてます。
いったいどれだけ作ってるんでしょう…。
日曜のホットケーキ、ひたすら焼いても全部なくなるそうです。
作り手が食べてるヒマはあったのか★とは大人目線の感想。

そう
裕福な家であっても、この時代は基本的にすべて家庭内手工業なので
仕事はたっぷりあります。
男手は家畜の世話と農業
女手は家事一切。
アルマンゾの家ではヒツジも飼っていて、おかあさんは羊毛をすくことは(今は)していませんが
すいた糸を染めてはた織りで布を作るのは自分でしています。もちろん服(主に普段着)を作るのも、です。

一方アルマンゾは冬は家畜の世話がメインで、雪が解けると農場の手伝いです。
やったことのないことは父親に教わりながら、作中で一通りの農場の仕事はできるようになっていくのですが
唯一許されないのは馬を馴らすことの手伝い。
彼は馬が好きなんですが、馬を馴らすのは一瞬の不注意で悪い癖がついてしまうほどデリケートな仕事らしく
父親は決して許してくれません。
馬に対する憧れと愛情は物語全体でトーンを変えながらずっと語られています。
あとの作品でも彼の馬に対する愛情はよくあらわされていて、ベースがこの頃に作られたんだなぁと微笑ましいです。

物語全体のトーンはわりとおとなしめです。
ローラの家のような厳しい生活と、それに一家の結束で立ち向かう、みたいなのはなくて
豊かで落ち着いた生活を親が築き、少年アルマンゾはその家庭で温かく守られながら成長していく
その安定した様子を1年ちょっとの時期で切り抜いて書きあらわしているんですね。
ローラで読んだ季節ごとの生活と似ているところあり、違うところありで
そうとは思わず比較しながら楽しく読み進むと思います。

それぞれの父親の考え方の違いとか
働き手になる男の子が多いかいないかでこんな差になるのかしらとか
年代の微妙な違いや地域の違いなど比較しつつも
夜に家族の誰かが新聞や雑誌などを声を出して読むのを聞きながら団欒していたりと
同じような習慣に共通点を感じたり。
(たぶんですが、こういう共通の部分がもたらす「家庭らしさ」を
アルマンゾはローラのとうさんやローラに感じ取り、彼女に惹かれた部分があるんじゃないかなぁと思ってみたりします)

アルマンゾが最後に自分の将来を決めた少年時代。
農場での1年の生活や行事、食事や遊びなど、盛りだくさんにつまった物語です。
彼と一緒に、どうぞゆっくり味わってください。
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大草原の小さな町

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