このシリーズのために『歴史小説』のジャンルを作ろうかどうしようか
悩んでいまだ踏みきれていないので
ジャンルは『児童書』ですw


ワタシが読んだのは
ともしびをかかげて

ともしびをかかげて

価格:3,150円(税込、送料別)


ですが、今は品切れみたいでして
ともしびをかかげて(上)

ともしびをかかげて(上)

価格:714円(税込、送料別)

ともしびをかかげて(下)

ともしびをかかげて(下)

価格:714円(税込、送料別)


が購入できるようですよ。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
若い軍人アクイラが、いよいよ衰退したローマが四百五十年もの歴史に終止符をうち軍団をブリテンから撤収する時、軍団に加わってローマに中世を尽くすか、自分の家族のいるブリテンにとどまるかその選択に苦しんだあげくついに脱走し、その後蛮族に父を殺され、妹をさらわれるなど、苦難の数々を経験する物語。
(↑文中に誤字があると思うのですがコピペなのでこのままで★)

ローズマリー・サトクリフの書いたブリテン3部作の場合、こちらが最終巻になります。
前巻は
第九軍団のワシ

銀の枝
です。

ローマのブリテン支配って450年も続いてたの!?

まずそれにビックリですが
それにも終わりはあったわけで
その、終わりとその後にスポットライトを当てたのがこの作品です。


アクイラの一族は「銀の枝」の後も続いていて
息子はやはり軍人で妹がいます。
イルカの紋章の指輪は父の指にはまっており
息子が農場に帰ってきたときは不安定な時代であっても
親子3人は幸せだと感じています。

時代としての大きな波が息子アクイラの代に起き
軍人である彼は本当ならブリテンを後にしてローマに向かわなければいけないところでした。
けれど彼が選んだのは軍団ではなく生まれ育った土地。
家族との再会もつかの間で蛮族に襲われてしまいますが
本当の悲劇は身内のほとんどが殺されたことよりも
むしろさらわれて生き残った妹との再会のシーンであるように思われます。

アクイラがローマの軍団とブリテンの血にひきさかれたように
再会した妹フラビアは兄との絆と夫(自分たちを襲った敵のサクソン人)や子供という新しい絆にひきさかれました。
アクイラは妹とのさらなる別離という傷を抱えながら
ブリテンの王子に仕える道を選ぶのでした…。


物語の主なるトーンはアクイラの痛みがベースになっていて
軍団との別れやフラビアとの別離
それらはアクイラの中に積み重なり
彼の生活や感情の中にいつもにじんでいます。

けれどくりかえすかのように
妻が子をなし、実家よりも夫として選ばれたり
戦いの敵の中に妹の息子を見つけ、それをかくまったりすることで
彼の心の中のねじれは少しずつ戻り
最後には平穏と明るさを取り戻すことができました。
己の心の闇を照らすともしびをまたかかげることができたと言ってもいいかもしれません。

この作品は
すぐれたイギリスの児童文学作品であるというカーネギー賞を受賞していて
受賞に際しての著者のことばも
本書あとがきとして収録されています。

著者の考えた物語の背景と合わせて物語を読める幸福を
どうぞ味わっていただきたいと思います。
スポンサーサイト

辺境のオオカミ

銀の枝

comment iconコメント ( -0 )

コメントの投稿






trackback iconトラックバック ( -0 )

Trackback URL:

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。