よりみちパン!セシリーズ
今回は思春期の中高生から大人まで自分にコンプレックスのあるかた必見です!

こんな私が大嫌い!

こんな私が大嫌い!

価格:1,050円(税込、送料別)



著者は中村うさぎさん。
ラノベの作家としてブレイクした方だそうですが
どちらかというと破天荒なエッセイが有名ですね。
自らの買い物依存症を暴露したのを皮切りに
自分のイヤなところをこれでもか!という感じで書き続けています。
露悪趣味があるのか?と思いますが
視点が冷静なので
読めない・読みたくない辛いレベルにならないのが力量です。

自分のことが好きですか?
って聞かれて
「大好きよ!」っと言える10代って、どれくらいいるんでしょう?

少なくともワタシは10代のころ、いや、もっと後まで
自分と自分にまつわるもろもろのコトやモノetcがイヤでした。
いまはどうかな。イヤではないですが
「自分だもん、しょーがないよね」ってとこでしょうか。
好きというよりもあきらめたとか受け入れたというのが近い感覚かも。

「若いっていいわね」っていうのは
年をとったから言えることw
若いころって
パワーがあふれてるといえば聞こえがいいですが
ありあまり過ぎて空まわり、なんてことも多くって
ツラーイ部分もたくさんありました。
また感覚が鋭くて繊細なもんだから
きついのが余計に響くんだ。


そういうつらさについて
よーくわかっているのが、中村うさぎさんです。

本書で書いているんですが
自分嫌い歴が長い人なんですね。
そして
アクティブに行動しちゃう人。

顔が気に入らない、って整形しちゃって
しかも作家さんで発表するメディアがあったりして
それを自分でレポートしたりするんですよ。

彼女の買い物依存症のアレコレなんかから始まった
一連の自分語りシリーズ
ワタシはとびとびにしか読んでいませんが
すごいなぁ★って思います。良くも悪くもね。

そして
そんなあれこれをくぐりぬけたあと
YA世代の子たちに語りかけるように本書が書かれているわけです。

自分と人を比べることについて
顔について
カラダについて
自己評価について
性格について

などなど

冷静でありながら、コンプレックスに悩んでいる側に立った視点で書いているので
実行できる・できないはともかく
「他人事だからそんなふうにいえるんだ」
みたいなきれいごとは一切ありません。

説得力もあります。
だからといって、全部の考えが「そうだ、そうだ」ってものでもありませんけどね。
(ワタシは整形に関しては否定派なので、そのへんは理解できても共感できませんでした)

中村うさぎさんの体験と
それに基づいたお話
なので
読むことによって新しい視点が手に入って
うーん、そういう考え方もあるのか
って
自分を見る目がちょっとだけ変わるかも?

くらいの期待で読むのがいいように思います。


ちなみに大人の女性は
Chapter4「自分嫌い」という呪い
Chapter5「自己評価って上げられるの?」
あたりは立ち読みでいいので一読しておくといいのでは?
と思います。
ヘタな自己啓発本よりはるかに冷静な分析がされてますので
目からウロコの可能性高し、です。


この本で残念なのは
感激した場合、中村さんが書いている続編というか
次に何を読もうかな?
のおススメ本が
いまのところ見当たらないことですね。

大人向け、かつ、実体験の本がほとんどで
それなりに面白いのですが
このようにまとまったかたちでもなく
それほど内容がこなれていない作品もアリです。
彼女の体験について詳しく知りたい
のでなければ、ワタシはあんまりおススメしないかなぁ。


といっても、それでこの本の価値が下がるわけではありませんので
ぜひご一読をどうぞ。

(イラストは、例によって個人的にはちょっとビミョ―だと思いますが
合ってない、ってほどではないです。
よりみちパン!セのシリーズはイラストレーターさんが決まっているみたいですので
仕方ない部分、ありますねー★)


ところどころ否定的に書いてしまっていますが
それも
この本が好きすぎて、キライな部分が大きく感じてしまっているのかもしれません。
「自分嫌いは、実は自分が大好きなのである」

通じるものがあるかもしれませんね。


ともあれ
良い本でした!
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としょかんライオン

朝顔写し――雨柳堂夢咄 其ノ一

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