アフリカ絵本、ついにこの作品が最終巻になります。

かれえだ

かれえだ

価格:1,785円(税込、送料別)


内容(「MARC」データベースより)
ひいおばあさんゾウは、死んだむすめの骨からキバを一つ持って、おすゾウは頭の骨を持って歩きます。沢山のゾウたちは一列に並んで進みます。影絵のようなゾウの行進が始まりました。福武書店1993年刊の再刊。

アフリカ絵本は、旧版の出版順に紹介しています。
他の巻は
はじめてのかり
まいご
かりのけいこ
おもいで
かんちがい
おみやげ
ありづか
まがったかわ
きえたにじ
たびだち
あしおと
よびごえ
じひびき
ふるさと
いなびかり
あたらしいいのち
になります。

結果的に、アフリカ絵本の最終巻になりましたが
吉田さん自身はこの絵本を最後にしようという意図はなかったんでしょうね。
他の巻とかわらないつくりになっていて
あとがきも、この先の展開については述べていないにせよ
「これで終わりです」的なことは何一つ書いていません。


物語は「ふるさと」の続きになります。
ひいおばあさんゾウはなつかしいふるさとに戻ってきました。
そこは水のあるいい土地でしたが
銃の音が聞こえる場所でもあります。
ひいおばあさんゾウは、群れのみんなを連れて
自分たちが以前に住んでいた場所に戻ろうと思います。
そこなら銃の音は聞こえませんから。

今度は3倍くらいに増えた群れのみんなで大移動がはじまります。
けがをしているゾウもいるのでスピードはゆっくりですが
方角がわかっているので、迷わず確実に進みます。

そして、途中でひいおばあさんゾウはにおいを探して
「じひびき」で亡くなったおばあさんゾウの骨を見つけました。
そこからは、みながおばあさんゾウの骨を持って戻り
ひいおばあさんゾウたちが以前住んでいた土地についた後、森に骨を置いたのでした。


ゾウについての物語は、全体的に感傷的なムードのものが多いですね。
そして、賢いというのか
人の情に近い感覚で描かれているように思います。

挿絵は
色的に、とてもバラエティに富んでいます。
草原のようす
蚊の群れの中を突っ切る様子
夕方近くから夕暮れ、夜明け、曇ったような空
延々と長く続くゾウの列。

静かでおごそかですが
それとは別に、通りかかった場所にいる他の動物たちのようすもちらちらと描かれます。
無関係でありながら、なんとなく調和しているような
それが大自然ということなのかしら。

最後は森の夜。
骨やかれえだが白く浮かび
お弔いらしい雰囲気の静かな終わり方です。


この続きがあったとしたら
吉田さんはどんなふうに描いたのでしょうか。
その後のアフリカの明るい様子を
こんなふうに描ける人はもういないんだなぁと
残念な気持ちで
本を閉じました。
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ほんとのおおきさ動物園

あたらしいいのち ※編集ミス修正しました

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