昨日に引き続き
プロイスラーの昔話を紹介します。



地獄の使いをよぶ呪文―悪魔と魔女の13の話 (プロイスラーの昔話) スズキコージ・絵
内容(「MARC」データベースより)
児童文学作家プロイスラーがドイツやまわりの地域に伝わる昔話を集め、自分なりに語り直したお話集。第2巻は、悪魔に魂を売り渡した有名なファウスト博士や、うまく悪魔から逃げ出す話など、悪魔と魔女の話13編を収録。

第1巻の紹介および、このブログで紹介したプロイスラーの作品へのリンクは
真夜中の鐘がなるとき―宝さがしの13の話
で読むことができます♪

この第2巻は、宝探しの第1巻よりも少し内容的に難しく感じるお話があるかもしれません。
なんたって13話のうち最初の物語が
「ファウスト」の主人公ファウストが悪魔と契約するお話ですからね。

怖いのがニガテだけど、宝探しの本が面白かったからこれも読んでみよう
と思った人は
この本を読むのは昼間にしましょう。
前半あたりの物語は特に
夜に読むと薄気味悪いですよ★


悪魔や魔女(日本語では「魔女」は女性だけですが、英語などでは男性も女性も同じ「魔女」であらわします)魔術師の物語ですが、ちょっと不思議な感じがするのは
魔術師がラビ(ユダヤ教の律法学者)だったり、神父さんだったりすること。
両方かけもちしてもおかしくないとされる時代があったってことでしょうか。

宝探しの本は「若者」や「おかみさん」など、個人名がほとんど出てきませんでしたが
この本は逆に個人の名前がしっかり出ているものがほとんど。
ファウストやパラケルススなど有名な人の名前もありますし
プロイスラーのファンの人なら
クラバートの名前とか、ブロッケン山・ヴァルプルギス祝日などの言葉ににやりとするんじゃないかな。

そうそう、最初のほうは気味悪いお話が多いですが
読み進むうちに少しずつユーモラスな話や、悪魔の手からうまく逃れられた話なども出てきますので
全部が全部怖いわけじゃないこともお伝えしておきますね。


スズキコージさんのちょっとグロテスクなところのあるモノクロの挿絵は
この本でも大活躍!
怖いだけじゃなくユーモラスに描いてあったりするので
物語とのバランス調整ができていてイイ感じですよ。

残念なのは、表紙です。
コラージュの部分が3巻共通なので
パッと見が割と似通っているんです。
表紙全体の色のバランスを整えるためか
使っている色が全体的に同じようなトーンなのも大いに関係しているでしょう。
絵の分量がもっと多い方がよかったのに~。

目次のイラストや表紙裏の切紙(たぶんこれもスズキコージさん作では?とワタシは思っています)で
違いを楽しむしかないか…。


あ、今日の最後にひとこと。

読み聞かせについてですが、この本の場合
怖い夢を見ずにすむよう
寝る前はストーリーを選びましょうね。
「聖なる三つの文字」や「ひとりは黒で、ひとりは赤」
「運がいい話」あたりなら安心だと思います。
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魂をはこぶ船 幽霊の13の話

真夜中の鐘がなるとき 宝さがしの13の話(プロイスラー・文 スズキコージ・絵 小峰書店)

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