久しぶりに「日本の童話名作選」から絵本を紹介します。



佐藤さとるさんはだれも知らない小さな国などの<コロボックル>シリーズが有名なかたですが
他にもたくさんの童話を書いています。
この「きつね三吉」はシリーズとかではないので
知らない人が多い作品かもしれません。

黄金コンビの村上勉さんが挿絵を描いています。
小学校中学年くらいから、自分で読んで楽しめる絵本だと思います。

表紙がとても寂しそうなので
思わず「ごんぎつね」のようなきつねが死んじゃう物語かしら?

想像した方
残念でした☆

きつねは出てきますが死にませんよ~

あらかじめ書いておきますw


否含山のふもとの村には一軒のかじやがあります。
茂平という親方のかじやはとても腕がよく
祭り歌ができるほどです。

茂平のところにはふたりの弟子がいて
年下の弟子の三吉は、まだ子どもです。
たったひとりで村にやってきて、茂平に弟子入りを頼んだのでした。

最初は娘のウメの遊び相手しかさせてもらえなかった三吉も
5年たつうちにりっぱに仕事ができるようになっています。
村の人々は三吉のことを「いいあととりができた」とほめています。

そんなある日、あやしげな旅の坊さんが村を通りかかりました…。


という展開で、だんだん物語に緊迫感があふれていきます。
この緩急のつけかたというか
物語の波が季節や年月の移り変わりと相まって
とても気持ちいいんですよね。

挿絵も全体的に淡い色合いで
その中に季節感をひそませています。
文章と挿絵半々の見開きが多く
単調になりがちな誌面構成なのですが
飽きずに読めるのは
村上さんの構図や色遣いでさらにドラマを盛り上げる力量でしょう。

大人はわりと
こんな展開かな?

読める部分があると思いますが
どっこい
最後の一文で
「はい?」というオチにやられます。
(ワタシはひとりで黙読してたのにもかかわらず、声を出してしまいました)

なんというか
一筋縄ではいかない部分があって
それでいて懐の深い物語絵本です。

どうぞじっくりお読みください。
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真夜中の鐘がなるとき 宝さがしの13の話(プロイスラー・文 スズキコージ・絵 小峰書店)

やまのかいしゃ

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