先日に引き続き、カレン・クシュマンさんの作品です。
この前ベスト20ブログで取り上げたのですが、ここでの紹介がまだでしたね。



クシュマンさんの作品は
アリスの見習い物語
ロジーナのあした
を紹介しています。

Amazonの商品紹介をコピペ
内容(「BOOK」データベースより)
1849年、金鉱掘りの町ラッキーディギンズ(幸運掘り)に移住してきたウィップル一家のサバイバル歴史物語。ニューベリー賞受賞作『アリスの見習い物語』に続くカレン・クシュマンの最新作。
内容(「MARC」データベースより)
ゴールドラッシュに湧く金鉱町へやって来たウィップル一家。金脈を掘り当てようと血眼の男たち、彼らの下宿で賄いの仕事をする母、家事・狩り・パイ売りに奮闘するルーシー。厳しい自然を相手に悪戦苦闘する人々の物語。


ってことで、いままで紹介した2作はどちらも孤児の話でしたが
この本は違います。
主人公は長女。西部にやってきた家族の物語です。

主人公の本名はカリフォルニア・モーニング・ウィップル。
(このあたりで両親のセンスがうかがえますが)
すごく保守的な少女。いわばローラのかあさんタイプで
あらっぽいことがイヤで東部に戻りたくて仕方がありません。
自分の名前も嫌いです。なので「ルーシー」と名のり、周囲にもそう呼んでくれと頼みます。

父親が亡くなっていて、母親がひとりで一家を支えているのですが
この母親がたくましいというか無謀というか。

家族を引き連れて西部に向かい、下宿であらっぽい男たちの面倒をみて
子どもたちにも家の手伝いだけでなく、獲物をとってくることを要求したり
パイを売ったら材料費をちゃんと家に入れさせたりと
要するに
大草原の小さな家シリーズの
ローラのかあさんならいやがること・しないこと・ダメというだろうことをガンガンにやっちゃうタイプで
当然ルーシーとはぜんぜんそりが合いません。

なじめない西部の暮らしをつづった、故郷の人々にあてたルーシーの手紙がたくさん出てきますが
イヤなことほど詳しくつづる
という面が非常にいかされていてw
本人には悲劇な毎日がたいへん生き生きとえがかれており
主人公のルーシーにとってはイヤでたまらない暮らしですが
書き方がウェットではないため
読んでいてナーバスな気分にはなりません。

物語で2年たつうちに
ルーシーも成長します。
YAらしい、少女が自分のいく道を見つける物語であるとともに
西部の荒っぽさやがさつさ、言葉の悪さを含めた
あふれるような活気が感じ取れる本でもあります。


主人公は東部にいて
西部にいった誰彼について話される小説は多いですが
西部自身について詳しく語られている
いわば西部がもうひとりの主人公ともいえるこの一冊は
あまり類書のない貴重なタイプ。

読んだ後は
他の物語に出てくる西部がもっと身近にリアルに感じられると思います。
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ムギと王さま

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