児童書にするか、YAにするか。悩ましいところですが児童書に入れました。
小学校中学年以上ですね。読解力のある子や
本好きな大人向けだと思います。




著者のルーマー・ゴッデンは「台所のマリアさま」を書いた人ですね。
台所のマリアさまはこちらこちらで2回に分けて紹介しています。

Amazonには内容紹介がのってないようです。

「ディダコイ」というのはジプシーとかロマとか言われる人々の混血、という意味です。
主人公のキジィは父親がジプシーでしたが母親はアイルランド人でした。
そして二人とも死んでしまい、ジプシーの祖母と一緒にワゴンで暮らしています。
年寄り馬が一頭いますが、ワゴンをひいてはいません。
ワゴンはトウィス卿の土地に置かせてもらっているのでした。

キジィと祖母の収入はそれほどありませんでしたが、ふたりはその暮らしに満足していました。
それは戸外にいることの多いジプシーらしい暮らしでした。
小さかったキジィは成長して、学校に行かなくてはいけません。
それはキジィにとってつらいことでした。
大きな男の子のなかに友達になった子もいますが
学校ではジプシーの流儀は全然通用しません。
そのうえ他の子どもたちは集団で、キジィはひとりです。

そんな日々を過ごすうち、キジィの祖母が亡くなってしまいました…。


ということで、学校だけでなく生活の基盤も崩れてしまったキジィ。
ジプシーと村の定住者はそもそもの考え方も暮らし方も違います。
そのうえ数で圧倒的な違いがあり、キジィは子どもですからまだ一人では生きていけません。

祖母が亡くなったショックや
信用できる人の少なさに
キジィはひとりで必死に立ち向かいます。

キジィはなかなか気づきませんが
さいわいなことにキジィの味方になろうという人たちは
ジプシーの生活をある程度理解していて
そのうえで彼女とつきあってくれているのでした。

キジィの困難は
彼女がかたくなで心を閉ざしていることにも原因があります。

それが
物語が進むにつれ
少しずつ、少しずつほぐれて
それといっしょに
キジィの周りの人たちにも少しずつ変化がおきました。

愛情がもたらす変化は
心の傷を埋めていくものです。
それがどんなに少しずつであっても
変わらざるをえないものです。

自分のための場所を作られて
変化するキジィ
いろいろな事件を経て
キジィを仲間に入れていく村の人や学校の子どもたち

物語の最初と最後に
ディダコイをはやす言葉が書かれていますが
言葉は同じでも
あつかわれかたが全然違っています。

この背景の違いと
物語の終わりの輝かしさを
読み手にはじっくりと味わっていただきたいと心から思います。
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