本日はバリバリYAです。
少女向け、かな?
拒食症のストーリーなので、それをわかってから読んだ方が
覚悟ができていいかもしれません。



文庫本で、初版は1987年ですが
Amazonではまだ新品でも購入できるっぽいですね。

Amazonのコピペです。
内容(「BOOK」データベースより)
ニューヨークのマンハッタンに住むフランチェスカは15歳。彼女は、ダンススタジオの鏡に映った自分の姿に幻滅する。なんてデブなの。太ももはホントに太いし、ウエストは締まりがない。デブはみにくい。デブは最悪。もっと、やせて、身体を引き締めなきゃ。フランチェスカは猛烈なダイエットを開始する。なんで、そんなにやせたいのか、本当の理由には気づかないままに。


今は摂食障害については
いろいろリアルな本も出ていますが
この小説が出版されたころは、まだ認知度が低く
著者は論文よりも小説のほうが皆に知ってもらいやすいと思い
この本の執筆をしたということです。
(このくだりは続編の訳者あとがきに書かれています)

ワタシはそれほど摂食障害に関する本を読みこんでるわけではありませんが
知らない人が知るための入門書としては
この小説はかなり秀逸と思います。

というのは
「なぜ」食べられなくなるのか
直接の理由がわからない

というフランチェスカ(ケサ)の内面をそのまま書いているのです。


親との関係が…
大人になることへの恐れが…

学術的・理論的に言うと、たぶんそういう理由が出てくるでしょう。
治療(という言い方でいいのかな?カウンセリング的なものを受けて状況改善をして、という意味合いです)により
当人が自分の状況を客観的にみられるようになったときに
あるいはそういう結論を出すのかもしれません。

けれど
渦中にいるときは
そんな分析ができないでしょうし
仮に分析をしたとしても、行動がそんなに急に変わるとは、ワタシは思えません。

その
わからなさ
どうしようもなさ

この小説はリアルに書きあらわしています。

もちろんフィクションなので
ストーリーは一直線に進んでいます。
現実は何年もかかって進行したり、過食と拒食をいったりきたりする場合などもあるようですが
ケサは、拒食一直線で、短い期間で入院の状況までまっしぐらに進みます。
カウンセラーも一度しか変わりませんし
2人目のカウンセラーとの相性は大変よく、カウンセリングは(読者として客観的にみると)順調です。

けれど
その順調の内容はというと

入院するほどのやせすぎになってもまだ太ることにおびえている。
カウンセラーに説得されながら、
でも自分の体も心も食べること・栄養をとって太ることを納得できない。

理屈ではないのです。
受け入れられないのです。

ケサ自身は太ることを。
家族はケサが拒食症になってしまった事態を。

受け入れられないけれど
このままではケサは命すらあやうくなってしまう
そのためになにかをしなくてはいけない

わからないままに皆がもがき
それが危ういバランスであっても功を奏して
退院できるところまでこぎつけた。

というのがこの小説のラストです。

一段落でしかないので
続編があります。
(こちらも近日中に紹介する予定です)


大変リアルな小説ですが
拒食という経験がないワタシが、この本にのめりこんで読んだ理由は
ケサの拒食という行動が理解できないけれど、
心理的に共感できる部分が強いからではないかと思います。

拒食という、ある意味ハッキリした自分の否定形をとらなくても
自分を100%、オールオッケーで受け入れられない
という人は割にいるのではないでしょうか。
(少なくてもワタシはそうです。受け入れなくちゃ、とか受け入れたい、と
思ってるってことは、受け入れられてないんだよな~って、いつも思って
「いやいや、まあまあ、そうつめよらないで」とスルーするようにしています★)

この本は、自分のそういう部分に響いてるのでは…と
自己分析に走るのは、ちょっと脱線かもですね。

こんなふうに響く部分を見つけたり
思春期の不安定さ、もろさを味わったりしながら
知らないことから一歩でも半歩でも進むステップとして読む
というのが大人の読み方の一例としてアリかもしれません。

YA世代には…
対処本としておススメするわけにもいかない内容なので
直接「面白いよ」というのはナシでしょうね~。
大人が読んで、ネタとして持っておいて
なにかの折りにどさくさにまぎれてこの1冊を出しておく・他の本と一緒にまぜこむ
という
姑息なワザしか今のところ思い当たりませんが(笑)
別のパターンを思いついた方がいらしたら
ぜひ
教えていただきたいな~っと
逃げのシメで本日は終わることにしちゃいますf(^-^;
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鏡の中の孤独

うんこ!

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