昨日の続きの巻です。
だんだん長くなる過去ログ
前巻は「神の守り人 来訪編
シリーズとしては精霊の守り人」「闇の守り人」「夢の守り人」「虚空の旅人」の順になります。


神の守り人<帰還編> (偕成社ワンダーランド)

Amazonより内容(「BOOK」データベースより)
アスラは自らの力にめざめ、サーダ・タルハマヤ“神とひとつになりし者”としておそろしい力を発揮しはじめる。それは、人の子としてのアスラの崩壊を意味していた…はたして、バルサたちはアスラを救うことができるのだろうか。

前作「来訪編」では、バルサがアスラを連れて旅に出るシーンで終わっています。

隊商と旅をするふたり。
ある事件で、アスラは己の中にある力『タルハマヤ』を解き放ちました。
以前とは違い、自分の意志でコントロールできるようになっていますが
その表情はバルサに腹の底からふるえをはしらせました。

アスラは『タルハマヤ』を『カミサマ』で自分を守ってくれる力なのだと思っていましたが
バルサと話しているうちに、少しずつ心の奥底でそんな単純なものではないことに気づきはじめます。

しかし、一方ではロタの呪術師・スファルの娘シハナが前々から準備していた策略を用い
アスラを手に入れ自分の望みをかなえようとしています。
シハナは、アスラの亡くなった母トリーシアに出会ったときからずっと裏で糸を引いていたのでした。


ということで黒幕とその計画がやっと見えてきます。
「帰還編」でも少しずつ伏線のようにあらわされているシハナの性格は
ほのめかされていたよりもずっと狡猾で大胆なものだったんですね。

しかし、バルサやタンダはもちろん、父であるスファルもそれを阻止すべく動きます。
そして人の心を思いやるのではなく操ろうとするその行為は
アスラがバルサによせたような信頼を得ることはできません。

シハナの策略にのせられながらもアスラは最後の瞬間に抵抗しました。


クライマックスのシーンのインパクトがいまひとつ弱く感じるのは
それまでのひっぱりかたが長く強烈だったからでしょうね。
うまくノれる人と、あれ?これで終わり?とちょっと肩透かしを食らったような気になる人に分かれるかもしれません。

ラストも少し歯切れの悪い部分があったりするのですが
その方が現実っぽくていいのかもしれませんね。
めでたし、めでたしでもご都合主義っぽいし
かといって救いのない終わり方でも後味が悪いですしね。

物語のその後が気になったりもするのですが
そこに関しては後の巻で読むことができますので
次の「守り人」をお楽しみにどうぞ。
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神の守り人 来訪編

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名前: 藍色 [Edit] 2010-10-20 11:58

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アスラは自らの力にめざめ、サーダ・タルハマヤ“神とひとつになりし者”としておそろしい力を発揮しはじめる。それは、人の子としてのアス...

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