今日の記事は重い内容になるかと思われます。

いつものトーンとは違いますので、 おつきあいいただける方はそのようにお考えいただけますと幸いです。

 

消えたい: 虐待された人の生き方から知る心の幸せ (単行本)

高橋 和巳 筑摩書房 2014-03-10
売り上げランキング : 20872
by ヨメレバ

楽天ブックス: 消えたい - 虐待された人の生き方から知る心の幸せ - 高橋和巳 - 4480864288 : 本

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
自分の「存在」を疑ったことはありますか?親から虐待されて育った人たちは、普通とは全く違う世界を生きている。そこから見えてくる、人間の心、存在、そして幸せの意味とは?

 

 非常に個人的に感情移入してしております。冷静な文章では全っ然!ありませんよー★


黒子のバスケ事件」の犯人に精神科医が差し入れしたという本。
以前にも情報を得ていたのですが、そのときは手に取ることがなく、最近になってまた思い出して読んでみました。今回はタイミングがあったということなのでしょうね。

いきなり異を申し立ててごめんなさいですが、この内容情報に関してはちょっと「どうなのさ」ってところから始めちゃいます。

 

「普通とは全く違う世界」ってなんだよ。ウエメセで語ってるんじゃねえよ。

 

人って主観的なモンです。
この本では虐待にあっていた人のケースを多くとりあげていますが、彼らにとってはそれが「普通」だったんです。
著者はそこを理解して、彼らのスタンスに立ちながら会話をするから、彼らも著者の言葉が通じて、染みていくんです。
そこを履き違えた書き方ってどうなんでしょうか。

 

…うーん、今日は興奮しがちだな。感情的にならないように気をつけながら書いていかないといけませんねえ★

 

わたしは虐待を受けて育ったわけではないです。

家庭に機能不全な部分があったよなー

振り返ってみると感じる部分があります。
(そして、機能不全や、それによって自分が傷ついていることにうっすらとしか気づいていなかった若いころにとても『普通の家庭』に憧れていた時期がありましたが、その時期に家庭を持って子どもを産んで育てなくてよかったかもしれないなー、というのは、いろいろちゃんと腑に落ちた今だから(負け惜しみではなく)言えることです。
子どもに過剰に期待したり、子どもを支配したがったり、もしくは八つ当たりしたり、そういうヤバい可能性が多すぎました…。これ、産めなかった言い訳じゃなくマジで思ってます…)

 

完璧な家なんてないんだってことはわかっていますし、自分にそう言い聞かせていた部分ももちろんあります。
でも
よその家の家族関係を見て複雑な感情にとらわれて、『どうして円満な親子関係を見ているのに自分はそれが腹立たしいのだろう?』と感じたら
自分の家庭環境を大人の目、他人の目で振り返ってみる必要があるかもしれないです。
自分の家は、自分が思っている以上に機能不全だったのかもしれない
そして、自分はそのことで頭で理解しているよりもっと気持ちが傷ついているのかもしれない…
ということに、わたしは長い時間をかけてやっと気づきました。
人生の折り返しはとっくに過ぎていますが、その折り返しを過ぎてからです。
子どもの頃にあった出来事と、周囲の大人が一般的にする評価に対して、<子どものわたし>はとてもそのことが腹立たしい。そしてその腹立ちは間違ってはいない。
やっと表現できるようになりました。

 

こう書いていても胸が痛み、涙が出そうになっています。手が何度も止まります。
腹が立つことも傷ついているのを認めることも、そこから進むためには大事なことなんです。ちゃんと理解しています。
でも
そんなことはないんだって思いこめれば、もしかしたらこの痛みは表面化しないで自分を誤魔化していられたかもしれないって
そう思っている自分もいまだに確かにいるんです。
両方の自分を否定しないよう、こらえて踏ん張るチカラが、今、必要で、だから手を止めながらも少しずつ書き進めています。

 

衣食住に不自由どころか、甘やかされて育っていてもこうです。
もっと深刻な状況からのスタートだった人たちはいかばかりなのか…。

それでも、当時の自分にとってはそれが「普通」。
その違いを理解して、現状は違うことを示唆してくれて、快適ということを探させてくれる、教えてくれる、著者のような人がいるのはありがたいことです。
そしてそれが本という媒体になり、人々に読まれることで、著者のようなドクターの診断を受けられない(もしくは受診するほど深刻ではない)人たちも
間接的に疑似体験をしたり、自分を振り返ったり、そしてもしかしたら自分の環境にも変化をもたらすことができるかもしれません。

 

よその家庭をうらやましく感じる必要のない人が読むと「これでいいの?」って思う事例が出てくるかも知れませんが、人とケースによって対処は違うものです。
過去に対しての行為と
現状に対しての対処法はおのずから違ってきますしね。
沢山の事例に向き合いながら著者は目の前の人に対してアドバイスをしており、それらが書きあらわされています。

 

わたしのように、小さくても家庭に関する痛みを感じている人が読めば
内容を分析し、自分に当てはめて「ここが欠けていたんだ」とか、「ここを満たして欲しかったんだ」ということに思い当たるかもしれません。
過去をやり直すことはできなくても
これからの自分に対して、欠けている部分を満たす生活を心がけていくことはできそうです。

 

痛みがなければ、痛みを理解する一助に
痛みがあれば、それを自覚し、改善する一助に
それぞれ読んだ人に対してなにがしかの助けを与える本ではないかと思います。

 

 

<オマケ>

虐待については下記のコミックのエピソードもなかなかキます。

マイノリティな要素たっぷりのディープな作品なので人を選びますが、気になる方は一読してみるのもアリかも。

 

リバーサイド・ネイキッドブレッド (Feelコミックス)

       有間 しのぶ 祥伝社 2012-12-08
       売り上げランキング : 104348
                                      by ヨメレバ

 

 

 [た行の出版社]  [か行のタイトル]
スポンサーサイト

ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 5(廣嶋玲子・文 jyajya・絵 偕成社)

十年後、街のどこかで偶然に(津田雅美・著 白泉社)

comment iconコメント ( -0 )

コメントの投稿






上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。