いよいよ最終巻です。

第3部上巻の紹介はこちら
第2部の紹介はこちら(上巻)こちら(下巻)
第1部の紹介はこちらが上巻こちらが下巻です。



「クジラ狩り族」につけいる<哀れみ>
「セイウチ狩り族」から逃げ出し、故郷へ戻ろうと旅を続ける<誰>
「川辺族」のシャーマンと話をまとめ、「セイウチ狩り族」へ戻る<大鴉>

それぞれがそれぞれの思惑で動いていて
これで本当にストーリーがまとまるのかと残りページを確認するような展開です。

その中でも<哀れみ>に関する場面が多くて
キライなものでちょっと疲れながら読んだりして。


昨日、<哀れみ>や<大鴉>と<誰>や<ナイフ>のことを比較して
欲望と、その対極の
理想とか信念のような対比が見られます。

と書いたのですが、なんとなくしっくりこなくて考えていたところ
今日になって

自分のためだけに動くか
そうでないか(他の人のことを考えて動くか)
の違いだ
と思い当たりました。

そして、この話では
自分だけのことを考えて動いた利己的な人たちは最終的に破滅しているのです。
たとえそれが大いなる力を持つ「川辺族」の大シャーマンであっても。

災いをはらう、という名目で「川辺族」の男たちは「セイウチ狩り族」の村を襲い
復讐の大規模な殺戮が起きます。
一方別の場所では<ナイフ>が、<誰>を取り戻しに来た<大鴉>と闘い
<大鴉>といっしょに来た<哀れみ>や、<ナイフ>を憎んでいる「クジラ狩り族」の<堅い岩>らがそれを見ています。

たくさんの血が流れ、負けた者が倒れ
長く続いた争いにやっと終止符が打たれます。

生き残った者たちは、自分の村に戻るものあり
第一等族の「交易商人の浜」にきて暮らすものあり
これから、また新たな、そして落ち着いた暮らしがはじまるのです。


3部構成のこの物語はここで終わりです。
著者は、この後何代もたってからの物語も書いていますが
今のところ翻訳されているのは「ソング・オブ・ザ・リバー」だけです。
(そしてアリューシャン黙示録のほうが面白いのです…残念)

最後まで読むと
もしかして、また第1部を読みたくなる方がいるかもしれません。

そのときは
ぜひ、読み返してみてください。
より豊かに物語を楽しめると思います。
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もくもくやかん

兄なる風(上) アリューシャン黙示録第3部

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