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しろまち堂本館

ひたすら好きな本の紹介をするブログです。しろまち堂本館の旧館(http://honwagohan.blog19.fc2.com/)と新館(http://shiromachido-honkan.hatenablog.com/)をひとつにまとめました。過去記事のカテゴリ整備などを合わせて、ゆるゆるとやっています

うさぎの島

文章がイエルク・シュタイナー
挿絵がイエルク・ミュラー
イエルクコンビの絵本です。

うさぎの島 (ほるぷ海外秀作絵本)うさぎの島 (ほるぷ海外秀作絵本)
(1984/01)
イエルク シュタイナー

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きれいな絵にだまされそうになりますが
けっこう残酷なお話なんですよね~。
その内容は以下の通り。Amazonからコピペでございます。
内容(「BOOK」データベースより)
うさぎ工場に、年とった灰色うさぎがいました。工場暮らしがあまりに長すぎて、この灰色うさぎは、外の世界で花が咲いたり、雨や雪が降ったりすることを、すっかり忘れていました。ある日のこと、外から小さな茶色いうさぎが工場に送りこまれてきました。怖くてふるえている茶色うさぎをみて、灰色うさぎは勇気をふりおこし、外につれだしてあげます。外は甘いかおりにみちた夏の夜…けれども野に出てはみたものの、灰色うさぎは、ほし草のにおいをかいでは、「へんなにおいだ」といったり、小川の流れをベルトコンベアとかんちがいしたり、しまいには犬に追いかけられたり…あまり怖い目にあうので、灰色うさぎは何不自由ないうさぎ工場でのくらしが、なつかしくてたまらなくなりました。…野の自然や動物を愛し、自然破壊に対して警鐘を鳴らしつづけてきたミュラーとシュタイナーのコンビが、うさぎを主人公に見ごたえのある絵本に仕あげました。6歳から。


人から見ると残酷なオートメーションのうさぎ工場。
でも、その中で育った灰色ウサギにとっては…
という
なんとも後味のよろしくない作品です。

しかし

絵がね~

きれいなんですわ。
特にうさぎや景色。

ポーズ自体はなんとなくぎこちない雰囲気です。
写真とかを見てスケッチする人なのかな?
でも、ふんだんにあらわれる景色がとってもすてきで
うさぎも毛並みがつやつやで
しかも大判の絵本なので
そこにごまかされそうな感じになっちゃいます。


なにかにモノ申したくて作られた作品で
この感じだと
野性をなくしてしまうような暮らしにかな?と思うのですが
あまりそんなことを突き詰めるのもカタイ気がしますね。


ただ
この絵本全体に流れる
違和感や居心地の悪さ
みたいなものを大事に感じ取ってほしいと思います。
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