長編を一気に紹介というのは手に余る場合がありまして
とりあえず1冊ずつならなんとかなるかな…ということで
今日から3日かけて第一部を紹介していこうと思います。

大地の子エイラ〈上〉 (評論社文庫―始原への旅だち)大地の子エイラ〈上〉 (評論社文庫―始原への旅だち)
(1988/06)
ジーン・M. アウル

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著者のジーン・アウルという方は、この作品がデビュー作で、一気にベストセラー作家になりました。
たしかに面白かったです。
今のところ第5部までが執筆・出版されています。シリーズ自体はまだ完結していません。

実を言うとこのシリーズ
最初は評論社さんから出版されていたんですが、どういう事情か
ホーム社さんから出版しなおしを経て、最新第5部が出されています。

上で紹介した第一部、評論社さんでは上中下の3巻ですが
ホーム社さんでは上下巻で、↓が第一巻。
ケーブ・ベアの一族 (上) (エイラ-地上の旅人 (1))ケーブ・ベアの一族 (上) (エイラ-地上の旅人 (1))
(2004/09)
ジーン・アウル

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理由を勝手に推測するに
最初のうちは歴史ドラマっぽかったんですが
巻が進むにつれて性描写が多くなってましたから、
児童書出版社さんで積極的に出したがるタイプの本ではなくなってきたってことではないか?と。

あと、ホーム社さんから出版したものを読んだときにわかったんですが
評論社さんは表現的な問題などからだと思うんですが
ところどころ文章を削ってるところがあったみたいです。
抄訳、ということになるのかな。読み比べないと気付かないくらいではありますが。

ホントはそういう姿勢って評価が下がるのですが
この本に関しては
そういうところを割り引いたうえで
あえて評論社さんのほうをとりあげて紹介することにしました。

そしてここに書くのは第1部についてだけです。
第2部以降は
ストーリーは悪くありませんが、「コドモノ本」というカテゴリーから外れますので紹介しません。


いやいや前置きがすっかり長くなってすみません。
さっそくAmazonの商品の説明いきますね。

内容(「BOOK」データベースより)
紀元前約三万年、大地震で両親を失った新人クロマニヨンの子エイラは、旧人ネアンデルタールの部族に拾われ育てられることになった…。大いなる運命の下に生まれ、稀有な才能を秘めるエイラをめぐり、遥か太古の人々の、壮大な愛と冒険とロマンが展開。世界中の熱い注目を沿びる、ベストセラー小説。

となっています。
このネアンデルタールとクロマニヨンの接触、交流という設定がまず新鮮でした。
そしてそのコミュニケーション方法や意識構造の違いなどなど
これでもか、って感じで緻密に考えられていて
ホントにこうだったのかもしれないなー、と思わされてしまうほどの説得力です。

この上巻では、エイラが氏族にひろわれてから約2年が経過します。
その間にエイラは氏族の言葉やしきたりを覚え
一人前とまでは行かなくても若い女としては十分にいろいろなことができるようになり
育ての母であるイザの手助けができるようになっています。

けれど、エイラは氏族が持たない好奇心が並はずれて強く
そのため、氏族では女性にはタブーとされている行為にひきつけられました。。。


異人種の中で育つ主人公エイラ。
言葉やしきたりを教わり、それにそって暮らしていても違いが隠しきれません。
お互いに感じる葛藤や違和感。それをしのぐ愛情。
種が違うことに根差す戸惑いや憎しみなどのさまざまな感情もまた
一族の間で交わされています。


ドラマティックな要素が盛りだくさんで
引き込まれていく上巻なのでした。
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大地の子エイラ(中)

クリスマスの思い出

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