関東はまだまだですが、雪が降り始める地域もありますよね。
そんな時期になると思いだす絵本です。


雪の写真家ベントレー

初めて読んだ時には驚きました。
140年以上前に雪の写真を撮っていた人がいるなんて。
カメラ自体がまだかなり珍しかったと思うんですが。

雪はきれいです。真っ白でいろいろな結晶があって。
ときどき見るのはとても楽しいです。

でも、この絵本の主人公ウィリー・ベントレーは
少年のころから雪を中心に毎年観察をしていたのです。
彼は15歳の時から
雪の美しさをみんなに知ってほしいと
結晶のスケッチをしましたが
雪はスケッチが出来上がる前に溶けてしまいます。
それでも3年間スケッチを続けていたそうです。

16歳のときに
顕微鏡つきのカメラのことを知りました。
かあさんに話し、かあさんはとうさんに話し
ウィリーが17歳のときにカメラが届きました。
10頭の乳牛よりも高いカメラでした。

それからは毎年冬になると雪の写真を撮影します。
最初のうちは雪の写真に興味を持つ人などいませんでしたが
年月が経つうちに大学や画家やデザイナーが
それぞれの仕事の参考にするためにウィリーの写真をほしがるようになりました。

そのうちウィリーは雪に関する文章や写真を雑誌で発表したり、雪についての講演をするようになります。
世界的な「雪の専門家」になったのです。
彼の雪の写真が写真集になったのは、カメラを買ってもらってから50年がたっていました。


こういうひとつのことに打ち込んで人生を送った人の話を読むと
心から「好き」の強さを感じます。
うまくいかないことがあっても工夫して
成功したことを人が評価しなくても気にせず続けていけるほどの情熱。

ウィリーのように
静かにひたむきに続けられる好きなことを見つけられるのは
稀なことかもしれないけれど
それでも、夢中になれることを探す価値はあるんじゃないかな、と思わされる絵本です。

(とはいえ、絵が好みじゃなかったり、見開きとして見たときのデザインというか
本文と注とのバランスがあまりいいとはいいがたいので
そこはちょこっと減点部分だとつけくわえさせていただきます)
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月夜のでんしんばしら

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