別ブログでベスト20に取り上げているのに、こちらでの紹介がまだでしたね。

ルピナスさん―小さなおばあさんのお話ルピナスさん―小さなおばあさんのお話
(1987/10)
バーバラ クーニー

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ルピナスという花のことを、この本で初めて知りました。
藤の花は垂れ下がっていますが、それが草で立っている、といったらいいのかな。
私の印象はそんな感じです。
紫やピンクやいろんな色があって、海外では好きな人が多いみたい。
シャーロット・マクラウドの小説にも出てきます。

この物語は、「ルピナスさん」と呼ばれるおばあさんのお話。
彼女がそう呼ばれるようになった理由を教えてくれています。

彼女が小さい頃、海のそばに住んでいました。
おじいさんも一緒に住んでいて、夜におじいさんから遠い国々の話を聞くと
彼女はいつも「大きくなったら遠い国に行って、おばあさんになったら海のそばに住むことにする」と
おじいさんに話しました。
それを聞いておじいさんは「もうひとつしなくてはならないことがある」といって彼女に約束させました。
世の中を美しくするためになにかをすることを。

彼女は大きくなり、家から離れ、仕事をし、遠い国へ出かけます。
そして旅先でけがをした時に海のそばで暮らすときだと思います。
長い年月がたったので、彼女も年を取り始めています。
うみべの家で、彼女はおじいさんとの約束を思い出します。
世の中をもっとうつくしくすること。どうやって?
「いまでも、それほどわるくないのに」

そんな彼女が気づいたのは
うみべの家に住んだ翌年。
その年は具合が悪く、種まきができなかったのですが
前の年に自分の庭にまいたルピナスが種を飛ばして家から離れた丘のうえで咲いていたのです。
それを見た彼女は、自分にできるおじいさんとの約束を思いつきました。

彼女は国一番の種屋さんにルピナスの花の種をたくさん注文し、
夏の間中、村のあちこちに種をまいてあるきまわりました。
そんな彼女を見て、あたまのおかしいおばあさんというひともいましたが
翌年、彼女のしたことの結果がでました。
村中がルピナスの花であふれたのです!
あちらこちらでたくさんさく美しい花。彼女はおじいさんとの約束をはたし「ルピナスさん」と呼ばれるようになりました。

ルピナスさんの家にはときどき子どもたちがきます。村中をルピナスの花でいっぱいにしたおばあさんってどんな人?って。
ルピナスさんは、そんな子たちに、自分が行ったいろいろな国の話をしてあげます。
中にはルピナスさんの姪の子どももいます。
その子は小さい頃のルピナスさんと同じようなことを話します。
ルピナスさんはその子に約束をさせます。
自分が小さい頃、お爺さんとしたのと同じ約束。
世の中を、もっと美しくするために、なにかしなくては。

今はわかりませんが
きっといつかわかる日がくるでしょう。


色合いがとても柔らかい挿絵です。(訳者の方のあとがきによるとルピナス色だそうです)
物語の筋以外に
何か伝えることは…と思いましたが
あまり書きこむと物語のよさを下げてしまいそうな気がするので
やめておいた方がよさそうです。

静かで、押しつけがましくなく
それでいてメッセージ色豊かな絵本です。
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