りかさん (新潮文庫)

「西の魔女が死んだ」が最近映画になった、梨木香歩さんの作品です。

この物語の主人公のようこちゃんは子どもですが
この本をようこちゃんと同じくらいの年齢の子が読んでもつまんないでしょうねぇ。

単純に読解力の問題もありますが
この小説の中心は人形のりかさんで
彼女は人形とはいえ
とっても大人なのです。
ふたりの出会いはこんな感じでした。

ようこちゃんはリカちゃん人形がほしかったのですが
電話で話したおばあちゃんは
りかさんをプレゼントにくれます。

最初はがっかりしますが
おばあちゃんのくれた説明書の通りにするうち
りかさんとのおつきあいが始まり、話ができるようになります。
それとともに、他の人形の話していることもわかるようになり
ようこちゃんの日々が少しずつ変わりました。


この本、起きてくる事件や
人形との会話、彼ら(人形)に関する設定など
うんうん、上手と思うんですが
なによりも、人形のりかさんがすばらしいんです。

大人できれいで上品で
しかもいろんなすごい力を持っているのに控えめ。

ようこちゃんと話せるようになってすぐ
彼女がようこちゃんに
「りかさん、と呼んでくださらない?」
と申し出るシーンは彼女の魅力にクラクラしました。


物語自体は、ようこちゃん、おばあちゃんを含む家族の話だったり
近所のおうちの話だったりと
あまり明るい内容ではないです。
どちらかというと過去のしこり的なものがあらわれ
それが解きほぐされるお話が二編入っています。


人形というのは
ただのモノではなく
心があったり不思議なことができたりしそうな
そんな幻想的な雰囲気を
うまく描き出せている小説です。


続編に「からくりからくさ」という本があり
その話にからんだ物語も文庫には収録されています。
でも、その物語にはりかさんが出てこないので
わたしはいつも飛ばし読みしてしまいます。
それくらい、りかさんの魅力は際立っているのです。
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デルトラ・クエスト(エミリー・ロッダ著 岩崎書店)

ひさの星

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