のろまなローラー(こどものとも絵本) (こどものとも傑作集 (34))

しょうぼうじどうしゃじぷたと同じコンビの本だと思ってたら、同じなのは挿絵の方だけでしたか。文章は小出正吾さんという方でした。
おなじ車の絵本なので錯覚しちゃったんですね。

たしかに読み直してみると、じぷたとローラーでは雰囲気違いますね。
車の大きさの違いか、はたまた車の種類の違いか
じぷたの喜怒哀楽がはっきりしているのに対して
ローラーは常にたんたんとしています。大人、というか職人、って感じですね。

ローラーの仕事は重い車を転がしながら道をいったりきたりすること。そうやって、道路の凸凹をならすのです。
当然動きはゆっくりなので、いろんな車に追い越されます。
トラックやりっぱな自動車、小型の自動車など。追い越すときにはあざけるようなことばをかけていきますが、ローラーは返事をしません。
絵を見ると、視線は合わせているんですが特別悲しそうにも見えませんから
みんなのことばをあまり気にしていないんでしょうね。

そして、ローラーが黙々と進んでいくと、その先で追い越して行った車たちが止まっているのに行きあうのです。
ローラーはここで初めて他の車たちに話しかけます。
車達の答えはみないっしょ。でこぼこ道でパンクしてしまったのです。
ローラーはどの車にも『おきのどくに なおしておいでなさい』と声をかけて進みます。

そのまま進んでいくローラーを、パンクの直った車たちがまた追い越していきますが
今度はどの車もていねいです。ローラーが道を直してくれているから自分たちがパンクしないで進めることがわかったからです。


今は舗装されていない道路って少ないので、こんなふうにパンクが続出するようなでこぼこ道ってピンとこないかもしれませんが
それ以外は古さを感じさせない作品ですね。車の形にそれほど違和感を感じないのはすごい!

ものごとをじっくりすすめること、とか、人になにか言われても自分のしごとをしているのなら気にしないこと
なんていうのは、口で言うよりも、こんな絵本を読んでもらう方が
子どもの気持ちによりそっている感じがするし、なにより幸せを感じます。
メッセージメッセージしていなくても、しっかり伝わるものがある本です。

男の子にも、女の子でも、せっかちさんものんびりさんも
よんでもらうとじんわりと楽しめる絵本じゃないかな、と思います。
静かな物語の展開は、お昼寝前とかにぴったりかも、です。
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セロひきのゴーシュ(宮沢賢治・文 茂田井武・絵 福音館書店)

トロッコ

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