ヒューゴ・ペッパーとハートのコンパス (ファニー・アドベンチャー)

じんわりと面白さに加速がついてきたファニー・アドベンチャーシリーズの3作目。
残念なことに、ここで一区切りを入れてシリーズお休みになるようです。
毎回本の最後に出てくる手紙は、1作目の登場人物から3作目の登場人物にあてたもの。
他の巻では、その巻で完結する宛先なのになーと
もしかして?を訳者の方と一緒に期待しちゃったりしますが、どんなものでしょうか。

今回は、遠い北の国で育った少年、ヒューゴ・ペッパーが主人公です。
赤ちゃんの時、雪男に拾われて、育ての親になるサーヴィとハーヴィのところに届けられた少年が
11歳を前にして自分の生まれのことを知り
「わが家」を探しに出かけます。。。

物語がどんどんスムーズに感じられるようになっていくのは
3冊目になって、この本の世界になじんでいるのも大きいでしょうね。
1冊目からおなじみのクレイン・アンド・サンズ社の機械たちや
1巻、2巻の登場人物の名前などが出てくると
思わず口元がほころびますから。

そして、本篇の物語のほかに
章のはじめの意味深なモチーフたちが
話が進むにつれてだんだん意味を取り始める
複雑な構成もまた
読者が(そしてたぶん作者たちも)物語世界に慣れてきて
この本の世界を理解するための努力がそれほど必要でなくなったからこそ
使える技だと思います。


そして今回の登場人(?)物の楽しみは
なんといっても「雪男」!
クリス・リデルのかわいさ全開ですね。

雪男のほかに人魚も出てきますが
どちらも、よく知られているイメージをすこしひねることで
タイプの違いと彼らのキャラクターをよくあらわしていています。


1巻、2巻よりも複雑になり
大人も十分楽しめるミステリっぽいつくりのこの作品
ファンタジー好きな人にぜひ読んでいただきたいです。
スポンサーサイト

たいようオルガン

コービィ・フラッドのおかしな船旅

comment iconコメント ( -0 )

コメントの投稿






trackback iconトラックバック ( -0 )

Trackback URL:

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。