蜘蛛の糸 (日本の童話名作選)蜘蛛の糸 (日本の童話名作選)
(1994/10)
芥川 龍之介遠山 繁年

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これまでにも何回か紹介してますね。偕成社の≪日本の童話名作選≫シリーズの1冊です。

それにしても、このシリーズはバラエティに富んでいるというか
(節操がないというか)
この作品も絵本にしちゃうの?というものが多いんですよね。
芥川龍之介が絵本…って、最初はびっくりしました。
まー「トロッコ」に比べれば絵本になってもおかしくない作品ではありますが。

この絵本であらわされている地獄も極楽も妙~に海外っぽいです。
遠山さんは日本人なのに、なぜ「海外の人が東洋を描きました」風にしているのかしら?
いかにもな御釈迦様と
なんだか西洋の化け物ふうな地獄の風景。
ミスマッチというかなんというか、悲惨な場面のはずなのに
どこかこっけいさも感じられるのは
そのように見てほしい、という意図なんでしょうね、きっと。

少し沈んだパステルカラーの極楽と
黒を多用しながらも極彩色でつよく彩られた地獄
どこまでも対比を強くさせながら物語が進みます。


ハッピーエンドではない、それでいて静かな結末。
うらうらと、明るいようでいてどこかに憂いが感じられるような挿絵で物語が閉じられています。
芥川の静けさとそこはかとない虚無を
うまく描いた作品だと思います。
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