崖の国物語〈1〉深森をこえて (ポプラ・ウイング・ブックス)

ファンタジーというのは、世界の作り方というかできあがりかたで上出来・不出来が決まるものですが
これだけ異質な世界を緻密に作れているのはスゴいです。
たいていのファンタジーって、指輪物語だったり、どこかの国の神話なんかを下敷きにしているんだけど
この崖の国シリーズは類するものが思いつかないです。

それくらい異質な世界なのに、すんなり読めてしまうのは
なんたって挿絵の力ですね。
あとがきを読むと、文章のポール・スチュワートと挿絵のクリス・リデルは
話し合いを重ねながら物語を挿絵をいっしょに作っているのだとか。
この作品に他の人の挿絵は考えられないし、この挿絵がなければ、この作品は理解が難しいと思う。
これだけ深いマッチングができる相性というのは、うらやましいの一言に尽きます。


内容は、ウッドトロル族に育てられた少年、トゥイッグの物語。
風変わりだけれども自分はウッドトロル族だと信じていて、
だけど、一族の中ではどうしようもなく「はずれもの」だった彼は
母親に、自分がウッドトロルではない捨て子で、拾われたのだということを教えられます。
そして同時に、自分がウッドトロルの村を出て行かなくてはいけないことも…。

村を出てからのトゥイッグは、とにかくアクシデント・アクシデント・アクシデントの連続。
道を外れて迷ってしまったあとは、他の種族やいろんな生き物に出会います。
仲良くできたり、襲われたり、闘ったりと状況は様々ですが
自分の居場所は見つかりません。

物語のラストでトゥイッグは自分が何者であるかを知ることができるのですが
終わりというよりもここから始まる、というくらいのテンションで1巻の結末です。
1冊かけて「崖の国」という世界のあらすじをやっと紹介した
という感じのこの1巻は、これから始まる長い物語のプロローグなのでしょう。

わくわくするファンタジーを読みたいなー
と思う時におススメです。
全9巻だったかな?
他の巻も、また機会を改めてご紹介したいです。
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カングル・ワングルのぼうし

かさじぞう

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