追跡のクリスマスイヴ (新潮文庫)追跡のクリスマスイヴ (新潮文庫)
(1996/11)
メアリ・ヒギンズ クラーク

商品詳細を見る


ちょっと早めですが、街はもうイルミネーションいっぱいですしね。


正確に言うと、これは児童書でもないし、YAでもありません。
帯にはサスペンスとありますけど、そんなにコワくもないんですよ。
主人公が7歳の少年なので、視点が7歳であること。
あとはすごく面白いので、シーズンが来たら紹介して、小学校高学年とか中学生とかが読んでくれたらいいなー、と思っています。


物語のあらすじはこんな感じ。

主人公の少年ブライアンは、ママと兄のマイクルといっしょにニューヨークに来ています。
家はオマハなのですが、パパが重病でニューヨークの病院に入院しているので、
おばあちゃんの家にいるのでした。

おばあちゃんが子どもたちに楽しい時間をすこしでもつくってあげなさいとすすめたので
ママは子ども二人をつれて、ツリーを見に来たのでした。
ブライアンは行列なんかきらいだし、今日は何よりパパの病室に行って、おばあちゃんがママに渡した聖クリストファー様のコインでできたお守りのメダルをパパに渡したいのです。

そんなことを考えながら、ママに渡されたお金を辻音楽師のバスケットに入れたあと
ブライアンはママの財布が落ちたこと、それを拾った女性が財布を持ったまま立ち去ってしまうのを見ます。
大変!財布の中にはなにより大事なメダルが入っているのに!
ブライアンはママや兄を置いて、その女性を追いかけはじめました。

女の人は盗むつもりはなかったのですが
自分の悩みや以前お財布を拾ってあげたのにいやな思いをさせられたことや
そんなもろもろのことが積み重なって、つい魔がさしたというわけ。
しかし、困ったことに、彼女には犯罪者の弟がいて
その弟が拘置所から脱走しているのです。
彼女が心配していた通り、帰宅したら弟がきていました。
ブライアンは弟に見つかり、財布のことを話してしまい
コインは取り戻すのですが、脱走者の弟の逃避行の道連れにされてしまいます…。


というかんじで緊迫の物語は続きます。
追いかけたのち連れ去られるブライアンと、何もわからずに行方不明のブライアンを探すママとマイクル。
財布を拾って渡せなかったためにこの事態を招いてしまった女性。
それぞれが絡み合いながら、クリスマスイヴの時間が過ぎていきます。

最後にはちゃんとハッピーエンドになるこの物語は
クリスマスと聖クリストファー様のコインが大事なキーになっていて
日本のお祭り的なイベントとはまた違う
祈りや教会やキリストが下地になっているクリスマスを表現しています。

内容がみっしり詰まったムードなのに
本自体は薄く、中編の長めといったボリュームなので
ミステリが好きな人にはプレゼントにしてもいいかもしれません。
スポンサーサイト

ちいさなもみのき

シャバヌ―砂漠の風の娘―

comment iconコメント ( -0 )

コメントの投稿






trackback iconトラックバック ( -0 )

Trackback URL:

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。