オツベルと象 (宮沢賢治のおはなし (10))オツベルと象 (宮沢賢治のおはなし (10))
(2005/03)
宮沢 賢治長谷川 義史

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延々と続く宮沢賢治絵本シリーズ。
これは長谷川義史さんという方の挿絵で、この本とかこの本と同じシリーズです。
水彩のぺたっとした感じを生かした絵ですね。


最初は、この絵本のこと書きにくいな~って思ってたんです。
すごくイイってほど夢中にもなれなかったし、かといってここがイヤみたいな強い印象もなくて。
で、どうしようどうしようって思っているうちに
もしかしてこの本は絵と文のバランスが安定しすぎていて目立たない本では?って気づきました。

岩崎書店さんのこのシリーズ、前にも書きましたが絵本としては小さめのサイズなんですよ。
そのせいかなんとなく小ぶりのちんまりした印象で、そこを生かしているのが虔十公園林だと思うんですが
このオッベルと象は、もっと大きいサイズの絵本になってたら、もう少し強い印象を与えられるんじゃないかなぁと感じちゃいます。


ゾウとオッベル、どっちもにやりと笑ったような顔をしていて、それが印象的です。
ゾウの方はだんだん表情がくもってくるのですけどね。
いや、しかし長谷川さんの絵って、話が進むごとにホラーっぽくなってくると感じるのは私だけでしょうか?
お月さまが笑ってるところなんて、なんかちびまるこちゃんに出てきそうなおじいさんの顔ですよ。
童子がまた現実感が薄い、不思議な存在感です。濃い色をつかっていると存在が強く現れそうなものですが、背景の色と肌の白さのコントラストのせいか、幽霊っぽい、もしくは精霊っぽいですね。
そういえば、主人公の白象も、白さがひきたつ描きかたです。文章だけ読んでいた時は白象っていうのを割と流していたのですが
こうやって絵で見ると、特別な象って感じします。

はっきりした色遣いなのに押さえた動きで静けさをかもしだしている
そう考えると、派手さはそれほど感じませんが
長い年月、安定して楽しめる絵本かもしれません。
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