虔十公園林(けんじゅうこうえんりん) (日本の童話名作選)虔十公園林(けんじゅうこうえんりん) (日本の童話名作選)
(1987/03)
宮沢 賢治伊藤 亘

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こちらは大人の虔十ですね。
伊藤亘さんという方が紙彫という独特の手法でつくった絵本です。
切り紙とはり絵と版画を合わせた感じの仕上がりになっています。

絵にとても奥行きがあります。
色みは全体的に少なめで、素朴な仕上がり。
紙彫という手法だと読んで、わりに表面的というかのぺっとしたした絵なんじゃないかと思ってたんですが
木の幹や畑の土、遠くの山々などの質感が素晴らしいですね。
人はそれに比べるとやはりちょっと人形っぽくなっちゃうかな。
といっても表情はとても豊かです。
動きのある絵というよりも、人形劇の絵、という雰囲気で捉えるといいのかもしれません。

虔十は「少し足りないと」思われている人で
その雰囲気を、伊藤さんは強調してあらわしているように思われます。
体が大きく描かれているのもそのしるしかもしれないですね。


最後のページに
自分の林を見下ろしている虔十がでてきます。
物語にはない虔十の姿は
すべてわかっていて、賢くなったように見え
伊藤さんのとらえた虔十の本質のように思われます。
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プレママ向きかも?――あかちゃんてね

イマふう宮沢賢治――虔十公園林

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