ぼくにげちゃうよぼくにげちゃうよ
(1976/09)
マーガレット・ワイズ・ブラウン

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マーガレット・ワイズ・ブラウンはおやすみなさいのほんの作者です。
この本も、おやすみなさいの本も、絵本の紹介をする雑誌などでけっこうとりあげられています。

ただ、昔から私は、この本って、すごく安心してひたれる子と、圧迫感を受ける子と
両極端にわかれるんじゃないかなーっと思って
手放しではすすめられないんです。。。


物語はわりと単純です。
おかあさんといっしょにいるこうさぎのぼうやは
ある日、ふとどこかへ行きたくなって、そうかあさんうさぎに言うのです。
そうすると、かあさんうさぎはこたえます。
「おまえがにげたら、かあさんはおいかけますよ。だって、おまえはとってもかわいいわたしのぼうやだもの」
あとはこのバリエーションです。

こうさぎは「ぼくは○○になってにげるよ」と言い、かあさんうさぎは「ではかあさんは△△になりますよ」
といって、おいかけたり、こどものところに行ったり、みつけたりと、とにかくこどものそばを離れないようなこたえをするのです。
そして最後はこうさぎが
じゃあ、うちにいるのとおんなじだね
と言って、逃げ出すのをやめました
という終わり方。

挿絵がかわいいし、モノクロとカラーのページのコントラストも素敵です。
ことばの繰り返し方もワンパターンじゃなく工夫が見られます。

ただねぇ…
なんというか、この母親の愛情が
繰り返されているうちに
なんとなく重く感じるのは私だけでしょうか。

もっとページ数がすくなければ
やりとりの回数も減るのですが
なんというか、手を替え品を替え
というくらいの繰り返しなので
ちょっと飽きがきて、そして
こうさぎがあきらめるまで延々と繰り返すことに対して
そこまで追いかけるの?

ココロのささやきが聞こえちゃうんですよね。

親が子を守るのは当たり前
なんですけどね
それが足りなくてもいけない
過剰でもいけない
というのが子育て、いちばん難しいところじゃないのかな

育てたことのない気楽な身で思っちゃうわけで。

この本は
どう読んでも
過剰な愛情のにおいがするんです。

それにうっとりする子もいます。
年齢的なものもあると思います。
もちろんいけないなんて言いません。愛情は大事だし、絵本を通して感じられるのは素晴らしいことです。

でも、この本のことは
どこかで
もういいよ
って思って、卒業するような成長を
子どもたちにしてほしいと思うのです。
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