ツエねずみ (宮沢賢治どうわえほん)


まさかこの絵本を見る日がこようとは・・・。
個人的にはとっても意外です。

ストーリーを知っていて、わたしと同じように考えている人はきっといるはずだ
(というか、わたしひとりじゃさみしすぎる)。


てか、奥付を見たら昭和61年が初版。
で、今でもアマゾンで検索できるってことは
20年以上、それなりに売れて成人した絵本になってるってことね。
ふ、ふ~~~ん。。。


内容ですが
ツェという名前のねずみがいまして
なんというか、うっとおしい性格なんです。
自分がちょっとでも損をしたと思うと
「自分のような弱い者をいじめるなんてひどい」
と言いはり、まどうて(つぐなって)くださいを延々と繰り返すんですね。

そんなねずみと付き合い続けたいものなんているわけがなく
だんだんみんなに避けられるようになり
最後に残ったのは…


という感じ。
で、これがなんとも

宮沢賢治っぽくないんですよー

だって、主人公のツェねずみってほんっとおおおに
うざいんです。
この話は、主人公にとっては悲劇で終わるんですが
それに同情できないくらいうざい
しかもそれを書いているのが宮沢賢治
意外すぎる…。

全集で読んで、ずっと忘れられないくらいインパクトの強い作品でしたが
内容が暗いというかひねているので
絵本になる日は来ないだろうと思い込んでいました。
ま、他の出版社から出てないってことは
やっぱり絵本化しにくいのかもですね。


で、前置きが長くなりました。
絵本自体の話です。

まず、扉から文章が始まっています。
ふむふむ、と思ったら
本文がまた一から始まっているんですよね。
つまり冒頭がダブってるわけ。
これちょっと興ざめでした。
だって、こうするんなら扉に一文掲載する必要ないもの。
残念です。

ここからはかなり個人的な好き嫌いになりますが
動物が服着て人間っぽいのってどうかなー。
絵自体はリアルさを残しつつきれいに仕上げてるのでステキなんですけどね。
部屋のなかとか、おもちゃを持ってる子ども(の動物)がいたりとか
妙に人間っぽいのが微妙…。

そして、動物ではない、いわゆる「モノ」も擬人化されて出てくるんですが
これが全部立体的な顔付きなんですよねー。
目鼻立ちがすごいはっきりしてるの。
うーん、ちょっといや。
単純に表現しやすいってことなのかもしれないけど
顔付けて泣かせりゃ、そりゃ簡単だよね
って思っちゃいます。苦心のはてにかもしれないんですが
安易な逃げに感じちゃうんですねー。


とはいえ、絵と作品がマッチしていないということではないので
同じ作者の方が
服を着せずに、家具やおもちゃを描かずに
モノを人の顔でない形で表現して
描いてくれたらグッとツボにはまると思います。。。

あ、あと、裏表紙に描いてるものは
できれば奥付のページにしていただきたかった。
読む前からネタばれっぽくてちょっと萎える。


うーん、悪い作品じゃないのに
本日は終始あらさがしをしてしまいましたです。
講談社さん、ごめんなさい。。。
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