大人絵本会のお題本です。


Amazonから内容紹介
ペレは自分だけのこひつじを持っています。ペレもこひつじも少しずつ大きくなり、ペレの上着のすそは短く、ひつじの毛は長くなりました。そこで、ペレはひつじの毛を刈り、近所の人々の協力を得ながら、自分の新しい服を仕立てることにします――。
自分の手でものを手に入れるということ、働くということへのヒントを与えてくれる、スウェーデンの名作絵本。
読んであげるなら:4才から
自分で読むなら:小学低学年から

著者:エルサ・ベスコフ
出版社:福音館書店
初版:1976年2月3日

久しぶりにお題本を予習してwブログまで書ける~♪



素晴らしきかな、自給自足♪
って感じの絵本でした。

メリーさんの羊とか、家なき娘とかとんがとぴんがのプレゼントとか
連想することはいろいろあれど、読んで初っ端に考えたのが
「ベスコフ挿絵で描かれたハイジが読んでみたい!」
でした。
出版されてないですよねぇ★ でも描いていらしたらゼッタイ素敵にマッチしていたと思うのー!

ベスコフ作品って、たぶん数冊読んでいるはずなんだけど、あんまり記憶になくて。
なんでだろーと思ったんですが
良くも悪くもあっさりしていて、まろやかな雰囲気の絵なので
きっとこの柔らかさに安心して忘れちゃうんじゃないかなー、っと思いました。

奥付の作品紹介によると、この『ペレ~』が作られたのは1910年代とのこと。
同時代だと、ローラのシリーズの後半にあたるくらいかな?
羊毛をすくところからスタートするのは、当時でもちょっとクラシカルな内容だったかもしれませんね。

お金を稼ぐ、ではなくて
仕事をお願いし、自分がその分働くというこの姿勢、なんともいえずいい感じです。
自分のほしいものを手に入れるのにお金を介在させないこの手法は
まあ、いわゆる「お手伝い」なんですけども
それにしたってちゃんと労働と手間&時間の等価交換になるような働きをしないといけないわけで。
ペレは頑張っていますねぇ。

できないことはお願いし
自分でできることは自分でして(この、ペレが青く糸を染める場面、大好き♪)
手に入れた服は、きっとずいぶん誇らしかったことでしょう。
初めて着るのが日曜の朝ということは、羊にお披露目のあときっと教会に行ったんでしょうね。
ペレが服をつくる手伝いをしたみんながお披露目を見ているのも微笑ましいです。
(でも、なぜかペンキ屋さんだけがいないのね、おつかい頼んで染め粉を買えるお駄賃くれたのにw)

今は何でも買える時代だから
もしかしたらピンとこない子もいるかもしれないけど
たとえば自分で育てた野菜や果物を食べるとか
それができない年齢でも、ご飯をつくるお手伝いをするとか
「自分が能動的に関わる」ことができるのとできないのとでは
満足感が違ってて
単純に受け身でいるよりも
嬉しいとか
誇らしいとか
そういう気持ちをたくさん味わえるもんなんだよ
って知ってほしいし
そういう経験をひとりでも多くの子がしているといいなって思うんです。

年齢だったり環境だったりで
経験できない子もいるかもしれないけれど
絵本を通して疑似体験することなら
もっとハードルが低いはず。

もうすぐ出版されて40年になるこの絵本。
いまだに書店で購入できるということは
たくさんの子ども(と大人)がこの絵本を読んでペレの体験を「いいなあ」って感じたってことです。

今まで読んだ子たちと同じくらいたくさんの子どもたちが
これからもこの絵本を読んで
ペレと羊の誇らしさを共有してくれますように。
絵本を読んで、彼らの誇らしさを一緒に感じながら
そう願いました。


 [は行の出版社]  [は行のタイトル]
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ふしぎなにじ かがみのえほん(わたなべちなつ・著 福音館書店)

ステップファザー・ステップ(宮部みゆき・著 講談社)

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