書店のいちばん目立つ場所にバーンと平積みされてると思ったら
本屋大賞にノミネートされてたんですねー。
昨年の国際アンデルセン賞受賞作後の第一作でもありますし
かなり注目度が高いのでしょうね。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
強大な帝国・東乎瑠にのまれていく故郷を守るため、絶望的な戦いを繰り広げた戦士団“独角”。その頭であったヴァンは奴隷に落とされ、岩塩鉱に囚われていた。ある夜、一群れの不思議な犬たちが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生する。その隙に逃げ出したヴァンは幼子を拾い、ユナと名付け、育てるがー!?厳しい世界の中で未曾有の危機に立ち向かう、父と子の物語が、いまはじまるー。


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
不思議な犬たちと出会ってから、その身に異変が起きていたヴァン。何者かに攫われたユナを追うヴァンは、謎の病の背後にいた思いがけない存在と向き合うことになる。同じ頃、移住民だけが罹ると噂される病が広がる王幡領では、医術師ホッサルが懸命に、その治療法を探していた。ヴァンとホッサル。ふたりの男たちが、愛する人々を守るため、この地に生きる人々を救うために選んだ道はー!?


上橋菜穂子さんの本はほかにもこのブログで紹介しています。サイドバーにカテゴリもありますが、過去記事が整理しきれていなかったりしますので、ブログ内検索に著者名を入力していただくのが早いかと思われます。




『守り人』シリーズが大好きだったんですが、
『獣の奏者』の第二部は、えーっと…★という感じでして(第一部はかなり好き)
そんな感じだと、今回はどうなるかなー、とちょっと心配でもありましたが。
結局のところ、読み始めるとなんだかんだ言って、ほぼ一気でした。

キャラクターの魅力がやっぱり強いんですよね。
主役のヴァンの孤高な感じもいいですが、ユナのかわいさがもうたまらん!です♡ 

何カ国かにわたっての物語であり、登場人物も漢字名ありカタカナありでちょっとややこしいのですが
それを見越して上巻・下巻ともに巻頭に一覧紹介があります。
最初は「え?」こんな初っ端から出しちゃうのネタバレっぽくない?」とも思いましたが
これは正解でした。
誰だっけ?が無くなるのは助かりますよ。
そういえば、ハヤカワのミステリでもこの手の人物紹介にはお世話になったわあ…
などと、自分の記憶力がアヤシイのを再確認したりw

ただ、残念なことも数点ありまして。
上下巻より、もちょっと長くして、説明的描写がもう少し詳しくてもよかったんじゃない?
と思うところが何か所かありました。
主に医療系の場面ですね。
国によって思想と医療の形態が違う、というのは読んでいてもわかるのですが
主要人物のホッサルの国の医療がどのようなものなのか?イマイチわかりにくかったです。
どうも顕微鏡的な道具はあるらしい、そして薬を精製も(ある程度)できるらしい…までなんですけど
何種類か薬を作った。うん、どうやって?時間も手間もけっこうかかりそうだけど、
人手や国の技術はどれくらいのレベルなの?
となってしまいます。
国によって医療技術にばらつきがあるらしい、のはなんとなく理解できますが
突出具合がわからないというかね。

辺境の暮らしについての描写がわかりやすいだけに
どうもそちらに引っぱられてしまい、すごいはずの医療技術がピンとこないんですねー。

医療に関してと宗教的な思考がからんでいる場面については
複雑でありつつも理解できる範囲でしたから
それだけに残念かな。

この方は心理描写の複雑さと単純さの混ざり具合がなんともステキでして
ユナの天真爛漫さが、重たくなりがちな物語の終盤での救いになっています。
かわいい~♪
とニヤニヤする方、多いんじゃないでしょうかね。

それだけに。
ああ、それだけに
なんであそこで物語が終わっちゃうのかと!

ネタバレになりますので書きませんが
ここまで書いたらハッピーエンドにしてください。見せて下さいよぅ!と
最後の最後で悶えましたね…。

これはもう
『守り人』シリーズではないですが
スピンオフを出版してくださるのを心待ちにするしかないのでは?
と思ったりしています。。。

つかねー
こうなったんだから、こうきてこうでしょ?
というのは、まあ、予想させてくれるんですよ。
でもね
やっぱりそこが本編で書かれていないと
その後の話、エピローグ的な部分も当然わからないわけで。

読ませてくださいお願いします上橋さん!

となっております、ハイ。
個人的にはおっきくなったユナちゃんが読みたいです。
舌ったらずな彼女はたいへんキュートですが
もっと大きくなったらどんな子になるのか?
彼女の成長物語は書かれたりするのか?
などなど
気になる事項が満載でして。
ここで完結、ハイ、おしまい
では
なんとも納得がいかないと申しましょうか…。

まあねー
『獣の奏者』の2部に関して思うところありき、だったりもしますので
読みたい読みたい言うのもどうか、かもしれないんですが。
でも
スピンオフがあったら
これはゼッタイたいへんに楽しく読めると思いますので。

読み終わったばかりでなんですが
自作に期待!してしまいますの作品なんでありました。
どっとはらい。


※ちょこっと後日追記:
記事を読み返してみると、不満点多し、な内容になっておりますね★
面白かったですよー。
最後のほうでタイトルの意味がわかる場面はじんときますしね。
ただ『守り人』シリーズのように
しっかりと書き込んだ長編○部作と比べてしまうと
上記のような物足りなさを感じる方がいるかもしれません
ということです。
さらに辛口なので以下反転★
そして、ベストセラーを読んでときどき思う
「ちょっとあっさりしてるよね、こんなもの?」
という微妙な物足りなさもありまして。
ああ、売れている作品らしいなあと、そんなふうに感じてしまいました。
たぶんわたしが期待しすぎなんだよね…と思いつつも

書き留めておきますのココロ。


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