かなり大判。でもそこがいいです♪

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
あなたはこの本で、ある町の誕生から現在までを、時代順にたどることができます。はじまりは石器時代、川のほとりの小さな集落です。そして同じ土地が、一万年以上の歳月のあいだに大きく変化し、いまではにぎやかな都会の中心です。この絵本は、時代ごとの昔の人間の生活ぶりをあざやかに見せてくれます。

文:アン・ミラード
絵:スティーブ・ヌーン
出版社:さ・え・ら書房
初版:2000年10月

タイプとしては

『百年の家』
に似ています。


インノチェンティの絵本といい、この『~ある町の歴史』といい、なにしろ大きいです。
にもかかわらず、人は小さいw
はい、これは土地の移り変わりを描く本なので
人を大きくは描けないのですねー。

川から見た町の景色を、石器時代から(!)12000年にわたって追いかけるこの作品
じつはこっそりナビゲーターがいるのです。
とはいえ、ひとことも喋りませんし
それどころか見つけるのが一苦労な見開きも多くて、ほとんど「ウォーリーをさがせ」状態★
もうねー、ムキになって探しちゃいましたよ。
あっさり見つかる時代もあれば、「どこー?」って必死になってもなかなか見つからない時代もあり。
きっと気合を入れまくるのはわたしだけではないに違いないwww


この絵本、さらに見開きをぐるりと
クイズっぽい質問と解説の間みたいな文章がちょこちょこと取り巻いておりまして
文章を読みながら全体の絵の中から該当部分を探すこともできます。
この構成に関しては多少好みが入るかもしれませんが
絵をとにかくじっくりいろいろ見てほしい、という作り手の方のお気持ちは伝わります。

まえがきにも書いてありますが
時代の流れと村の繁栄というのは一定ではありません。
進んだり、あともどりのようになったりという不確定なリズムに揺られながら人々は暮らしていたんだなあと
定点観察的な絵による時代の移り変わりを眺めながら、しみじみと時の流れについて考えさせられる一方で
どんな環境でも人々はいつも生活を営む、そのたくましさも感じます。

そしてなにより読み応え、見応えがあるのが
人々の服装や建物の中!
わたしは民俗学的な本が好きなので、ファッションの歴史のような本もたまに読むのですが
ハンパな本より、この絵本のほうが詳しいです。
貴族の時代でも民衆はいるんです。でも、たとえばファッションの歴史の本だと、代表的なファッション以外ははしょられてしまう。
この絵本は老若男女、いろんな身分をとりまぜて描かれていますので
非常に興味深かったです。
これだけの絵を描くスティーブ・ヌーンさんって、どんな変態かと(スミマセン、失言でしたが本音入ってるので見せておきます)

歴史や民俗学が好きな方なら、おそらく見飽きないと思います。

この1冊でかなりお腹いっぱーい!な気分にもなります。
細かい絵がニガテな方はへたをするとうんざりしちゃうかも?
それくらい緻密な絵でした。

インノチェンティやイエルク・ミューラーの絵が好きな方なら
かなりドンピシャでハマると思います。
ご参考になりましたら^^


 [な行のひと]   [さ行の出版社]  [あ行のタイトル]
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