【内容情報】(「BOOK」データベースより)
美しく聡明だが、残酷な王女に結婚を申しこんだ若者は動物たちの助けを借りて王女とのゲームにのぞみます。ブラティスラヴァ世界絵本原画展でグランプリ受賞作。

グリム童話
訳:若松宣子
絵:出久根育
出版社:偕成社(現)、パロル舎(旧)





カテゴリをふたつ登録できればいいのに…。
ほんとはね、出久根さんのカテゴリ作りたいんです。
でもね、このかた、グリムとか民話系のお話に挿絵をつけるのがあまりにもお上手なので
ついついそちらにカテゴリわけしちゃって…★
ユーザータグも個人名にしてないからなー。[た行のひと]で探していただくしかないかも。

ヨーロッパ系の民話の中ではグリムが一番好きです。
民話って、ちょっと泥臭くて、なんで?みたいな不条理もあって
そういったカオスなところが好きなんです。
グリム兄弟は、採話したあとに物語を整理してくれているので
全体として調和が取れていて読みやすいのですよね。

出久根さんとグリムの相性がいいのは
たぶんこの不条理な部分のクローズアップがお上手だからではないかしらと思ったり。
王女の頭から始まって、とにかくシュールなんですが
調和しているのであまりヘンに見えない不思議さ。
色遣いが落ち着いているのもあるかもしれませんが
よーくみると、かなり奇妙。

しかも絵だから当然かもしれませんが
なんの説明もなかったりするんですよねー。
お触れの内容とか、たぶん文章と同じなんだろうと推測するのですけど
翻訳文を入れるタイプの絵本が多いのに
この作品では一切無視!
潔いというか、思い切りがいいというか…。

で、このシュールさがクセになるのです。
町田尚子さんとも共通するところ、あるかな。
重ための色合いだけど艶があって
夜の手触りの色彩感覚。

この方の絵本全体を通して
本当に笑っている人ってあんまり見ないなあ。
口角だけ上がってる人はいるけど、笑ってる感じしない。
でも出久根さんはこの不機嫌なところが素敵なんだよね。
(不機嫌絵本でイイと思うのは片山 健さんの「コッコさん」シリーズ。出久根さんの作品と同じくらい好き)

◆まあ要するにクセのある絵本です◆
手放しで好き好きステキなの皆さま誰でもぜひぜひ読んでー
とはならない、読み手をちょっと選ぶタイプの作家さんであり作品なのですが
アタるとじわじわきます。
個人的には、この絵本は
絵ももちろんですが
夫婦の間のちょっとした隠しごとが続きましたというグリムのオチが好き。
こういうスパイスはあってもいいと思うのねん♪

気になる方は書店や図書館などで見つけたときに
チラ見からお試しになるのもよろしいかと思いますです。はい。


 [た行のひと]   [か行の出版社]  [は行の出版社]
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