なんたって11月29日は
「いい肉の日」ですからね!
これは「読み!」でしょう。むふー(鼻息荒いw)
ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、この手の本は好きで好きでたまらんのですよ。
食の文化に興味があると知ったのは大学進学後でしたから、学校で学べなかったのが残念です★


内容紹介
昔の人は、自分たちがつかまえた動物を食べ、集めてきた木の実や果物、そして穀物を食べていました。そういった暮らしの中では、食べているものが生きものであり、それらの命をいただいて私たちが生きているということを、人々は当たり前のように感じていたことでしょう。
社会の分業化が進み、効率のよい暮らしになった現代。でもその分だけ身近でない仕事は見えにくくなりました。そして、食べることについても、加工食品が氾濫し、食べものを買うのが当たり前の今、自分が何を食べているのかが分かりにくくなり、「生きものの命をいただいている」という実感が薄くなっています。
そんな今だからこそ、私たちの生きる力は、私たちの血となり肉となった、たくさんの命に支えられているということを、あらためて振り返ってみたいと思います。

著者:森枝卓士
出版社:福音館書店(福音館の科学シリーズ)
初版:2014年11月12日

森枝さんの作品は
『手で食べる?』を過去記事で紹介しています。



いやー、福音館書店だから当然といえば当然かもですが
いいつくりの本ですわー。

導入部分の流れが自然というか、非常に読みやすいです。
羊の屠畜から話が始まりますが
実際の屠畜に入る前に、乳の活用について書いてくださっているので
ワンクッション入っています。
(ミルクティの量には度肝を抜かれましたがw)

で、羊の屠畜・解体の場面。
モンゴルだと、血も食べるそうでして、こぼさないようにするんですって。
血が流れない屠畜なんですよ。コワくないわー!
ワタシは平気ですが、血がニガテな人っていますからねー。
これは技術としても紹介としても素晴らしゅうございます。
解体の場面はグッと割愛。切り分けられた肉とお料理(内臓含む)がなんとも美味しそう。食べてみたーい!


美味しくいただく場面までしっかり見せた後で
どんどん「え゛!?」という食べものが並んできますが
最初でうんうんうなずいていますから、その延長線上だと思うと
驚きつつも、まあねえ…と、受け入れざるを得ないというかw

ワタシたちにはゲテモノ?と思う食べものでも
そこに住んでいる人たちにとってはごく普通の食糧。
だいたい、どこで肉を手に入れるというの?なにが手に入るというの?
というところに遡ると、そりゃあねえ…
というフィードバックは常に常にされています。
あと、いいなと思ったのは
食べるものに関して、ワタシたち日本人の食生活の否定をしていないこと。
だってね
例えば生卵とか、世界的にみてそうとう野蛮な食べ方だと思いますよ?
いいだしたらキリがないけど
でも、説得力はある、というか、まあ、ぐうの音も出なくなる論法ではあるわけですよ。
「君たちのこういう食べものだって、他国から見たら野蛮なのよ?だから他国の食べものをどうこう言うのはおかしいよ」
ってね。
でも、それはおさえつけるタイプの論法で
読んで納得、とは違う方向になりますからね。
あくまで正攻法、というか、「これがこの土地のスタンダード」だけを主張していて
読者がどうとるかは、それぞれで考えてもらえばいいこと。本は情報と考え方を提供するところまで。
という線引きがしっかり感じられる良書です。

ぶっちゃけると、たしかにネズミとかはちょっとエッ★と思わないではないですが
でもそれだってきっとワタシの食文化になかっただけのことでしょうから
どうこう言うより、読んで受け入れます。
受け入れたからって明日それを食べるって話じゃないし―

海外の食事情のあと、今度は日本に話が戻って。
われわれの食べているものだって、もとはね…、って話。
個人的に、何気なく読み飛ばそうとしていたお寿司の2見開きに気づいたとき
うぉっ!と興奮しました。
お寿司と貝や魚の原型が同じように並べられてる!
こういう小技スキ♪

お寿司のあと、マグロの解体ショーの話に。この文章の流れも上手だなあ。
そんなこんなで最終結論
野菜だって生きてるんだよーまでちゃんと書いてくださっていて
しかも、ベジタリアンの区別、というか
こういう考え方で食べるものをこんなふうに決めている人たちがいる、ということまで書いている。

重箱の隅ツツキの傾向があるワタシでもつつけませんでした。
素直に頭をたれます、
素晴らしい。

奥付の最終結論は初耳で納得で目からウロコでした☆
そう、だよね…。うーん。。。

子どもの本の奥深さに感じ入る1冊でした。
深いぜ…!
機会がありましたら、ぜひお手にとってご覧ください。
奥付の一言と写真は盲点な方、たくさんいらっしゃると思いますー!


 [は行の出版社]
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名前: - [Edit] 2014-12-01 14:47

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