オールズバーグ作品、2回連続でご紹介しようかと思ってます♪


内容紹介
夏から秋へと季節が移り変わろうとしている時、不思議な男がベイリーさんの農場で暮らすようになった----。空想と現実のはざまを歩き、神秘的な自然の心を描き上げた話題作。

著者:C.V.オールズバーグ
翻訳:村上春樹
出版社:河出書房新社

(村上春樹翻訳なので、書店でちゃんと売っていそうですね。少なくとも注文はできそう。
絵本って品切れになりやすかったりするので、そういう意味でありがたいです)
オールズバーグはカテゴリ作りました。ご興味おありでしたら、サイドバーから記事の一覧を見ていただけます。

オールズバーグは作品によって雰囲気が違っていて、そこが魅力のひとつなんですが
この作品は、暖かさの中に少しだけ寂しさもある、ノスタルジックな雰囲気です。
タイトルや表紙が地味目なせいか、あまり書店で見かけないのが残念。いい本ですよ~。

原題が『Stranger』。名前がない、というより、どちらかというと
知らない人、他人、という単語の意味だったと思うのですが。
ネット辞書を見ると「客」という意味もあるようですね。このほうがしっくりくるんだけど、春樹さんの語感との違いでしょうか。
(余談ですが、ワタシはこの原題を『見知らぬ人』と直訳してしまい、
ゴンチチの曲にあったわね、と妙に一致させてしまいましたw
絵本読みながら曲をかけたらマッチするんですよ、これが^^;)

道路を走っていたら音が!人をはねてしまった?
とあわててしまうベイリーさん。倒れていた男性を連れて自宅へ。
隠者じゃないか?と思われた不思議な男性は記憶もないようです。

伏線と思われる小さなエピソードはいくつかあるのですが
彼が何物かは語られることがありません。読み手の想像力に任されているんですね。
オールズバーグの絵は写実的で、たいていの作品では物語の浮遊感をいい感じにおさえています。
この絵本はファンタジックな部分はわりと少なめなのですが
なにしろ秋の紅葉がきれいですのでね。その色合いをたっぷり味わっていただきたいです。

読む時期、たぶんもう少し前の夏の終わりごろがいいのでしょうが
今くらいの時期でも大丈夫かも。秋のはじめの木々の葉が色づくころがちょうど物語の終わりですから。
あったかい飲み物を飲みながら、秋のメランコリーと思い出の切なさ、あたたかさをしみじみ。
「名前のない人」もこんな気持ちだったのかしら…と本を閉じるその心地は
とても柔らかでした。

機会がありましたらぜひお手にとってみてくださいませ。
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まさ夢いちじく

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