ときどき浮かぶ、あぶくのような考え。
書かないとどっかに流れて消えてしまうので
メモ書きと思ってここに留めておきます。

きっかけは先日の「手塚治虫文化賞 贈呈式」の羽海野チカさんの受賞のスピーチ。

「小さい頃、どうしても人の輪に入れない子供だったけど、マンガはいつも側にいました。今度は私が、そういう子たちの側にいてあげられるマンガを描いていきたい」(コミックナタリーのニュースより引用)
とおっしゃるのを聞いて、
羽海野さんの『3月のライオン』で何度か零くんがひなちゃんによりそうようにそばにいる場面を思い出したんです。
そうだ、このマンガはこんなふうにワタシたちの心にもよりそってくれて、
だからワタシたちは安心できるし、読んでいて幸せな気持ちになれるんだ。
って
とっても腑に落ちたんですね。

それでそのあと
でもそれ、マンガだけじゃないよね?
って思って。

うまく言語化できないかもしれないけれど
書いておきたいなーと
数日グルグルと考えました。
というか
今も考えています。

以前、やっぱり【雑感】の記事で「読書はその本にチューニングを合わせるようなものだ」と書いたことがありました。
今回書くのはその延長もしくは派生の考えですね、きっと。

本でも音楽でも映画でも
芸術、もしくはエンタメで、「イイ」って感じるものって
気持ちにフィットする、寄りそってくれる
もしくは
自分を特等席に招いて見せてくれる・聞かせてくれる
自分のためのオーダーメイド、みたいな気持ちにしてくれません?

イイ!というのは強烈なYES!をもたらしてくれるように思います。
まるで小さな奇跡みたいに
自分を歓迎してくれる<場>を作ってくれるんです。

このブログのテーマであり
ワタシがよく馴染んでいるものなので
「絵本」を例にとると

ワタシが好みじゃない絵本ってもちろんあります。
シンプルと単純の微妙な差、みたいなところで
世の中では人気があるのにどうにもニガテな絵本とか。
でも
それはその絵本とワタシのチューニングが合わないだけなんです。
ま、それはこの前の記事にも書きましたけど。
表現が濃やかなのが好きか
ざっくりした共有のほうが気楽でいいか
単純にそれだけの違いってことかも。

ざっくりしすぎているんじゃ?と思う作品でも
読み手が例えば大事な人に抱っこして読んでもらって
そのあったかさ込みで「イイ!」って思うなら
それはもうOK!でしかないのですよね。
他者がどうこう言うことではなくて。

売れ筋の絵本だとか
ひと昔(いや、もっと前か?)にあった、回転書棚に差して売ってたような紙質もちとアレな
安いカタログっぽい絵本であっても
当人にとっては大事なお友達みたいな絵本になりえます。

ってコレはワタシの話ですね。
つい先日思い出しました。

幼少のみぎり、うちにあった絵本の1冊なんですが
うちって火事になったことがあって
火事前の絵本って、記憶どころかモノも残ってないんです。
忘れちゃうんですよ。子どもすぎて、どんな絵本があったのか憶えていられない。
でも
その無くなった絵本を思い出した事があったんです。

小学校に上がるときに、『こども百科事典』を買ってもらいまして。
活字中毒なので、なんだかんだいってその百科事典、何年かかけて精読にほぼ近い感じで読んだんじゃないかしら。
小学校中学年くらいだったと思いますが
そこで1枚の写真を見つけたんです。
昔好きだった絵本とまるっきり同じ写真。
もうね
記憶の扉がパッカリ開いちゃって抵抗できないの。
それくらい衝撃でした。
ひとめ見た途端、フラッシュバック的にワーッと記憶がよみがえって
オイオイ泣きましたねー★

今にして思うと、たぶん絵本の出版社とこども百科事典の出版社が同じだったからかしらー
とか
たまたま同じ素材写真を扱っていたんだなー
ってのが冷静な判断ですけども。
そう考えたからって、あのときの圧倒的な懐かしさと、
抱っこして読んでくれた祖母の存在感や声が消えるわけでもないのです。
絵本と記憶がセットなんですよ。
過去の懐かしさ、その場所へはもう戻れないのだという気持、思い出した喜び。
全ー部一気に噴き出して、圧倒的な感情に流されまして
ホント、泣くよりほかにどうにもできないというか。
幼いころの絵本ってものは
絵本単体での価値観でははかれないっていうのを体験してたのです、ワタシ。

絵本の良し悪しってのはもちろんあるんですけど
絵本自体の良し悪しと、子どもにとっての「存在としての絵本」の良し悪しってのは
イコールじゃないんですよー。
そういう実体験を思い出し
良い悪いにこだわってジャッジメントすることに対しての抵抗感って、この体験によるのかもー
ということも感じ直しました次第です。

ヒトの数だけイイ!はある。
ある人にとってのイイ!本が、他の人にはそうではないことだってもちろんある。
でもそれは否定すべきもの、否定されるべきものではない。

というのが結論、になるのかしらん?

むー
なんか毎回、あったり前の話に落ち着いてしまいますねー☆

だとしても
読者に少しでも大きなYES!を伝えてくれる本を伝えたい
というのがワタシのポリシーです。
背景としてこんな経験があったんですよー
という
思い出話を書かせていただきました♪
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【雑感】ワタシの特徴って、ナニ?

【イベント】第18回手塚治虫文化賞 贈呈式 に行ってきました

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