先日『おちゃのじかんにきたとら』を紹介したときに思い出したので♪


内容紹介
ノックの音とともに、二日酔いの男の部屋にあらわれた見知らぬ美女。親しげにふるまう彼女の正体は? いったい、だれのところへ、どんな人が訪れてきたのか。その目的は。これから部屋の中で、どんなことがおこるのか……。サスペンス、スリラーからコメディーまで、「ノックの音」から始まる様々な事件。意外性あふれるアイデアと洒落たセンスで描く15のショートショート。

著者は星新一さん。
絵は真鍋博さん
出版社は新潮社です。

星新一さん作品は
『ボッコちゃん』

コミカライズされた『午後の恐竜 コミック★星新一』

過去記事で紹介しています。
コミックには、この『ノックの音が』に収録された作品も数作入っていますよ♪

最相さんのお書きになった星さんの伝記
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を紹介したと思い込んでいたんですが
どこにも記事がない。
ってことは挫折した可能性高いな…★
近々読みなおして、記事にするかも?です。

1冊通してすべての作品が「ノックの音がした」で始まる短編集。
なんと初版は昭和40年!西暦だと、えーとえーと、1965年か?
もうすぐ半世紀になるじゃないですかー(仰天)!

新潮文庫になった昭和60年のあとがきに
この『ノックの音が」の英訳本が講談社から出たとあります。
…そういえば、持ってたわ、昔…。
いやー、いろいろ思い出すなあ。好きでかなり読んでいましたからねえ。
英訳本は英語の勉強になるかも?と思って買ったんですよ。
内容はどうだったかなー、読んだ記憶はありますが、
どれくらい理解できていたのかは「?」でございますw

最初の1行が同じ。
そしてノックの音がするということは、舞台はすべて室内。

縛りがある中での作品展開は、後になるほど枷が増えて
展開が窮屈になるのでは?と思うのですが
星さんのすごいところは
最初の作品も最後の作品もテンションが変わらず
物語が同じように淡々とすすむところ。
もっというと
淡々としていながらも、決して単調ではないところ。
(正直、ワタシは初期のSFショートショートといえば星新一!で育ちましたので
この淡々としつつ捻られた端正なトーンが身についてしまっているようで
ショートショート集を何作か続けて読むときに、リズムやテンポのバラツキが大きいと
違和感を感じることも多々あります)

しかし
初版から50年たって読み返し
いまだに読むに耐える作品って…すごいですよね!
だってこれ
当時の「現代小説」みたいなもんですよ?

著者ご本人があとがきに書いていらっしゃるように
「作品は風俗の部分から、まず古びてゆく」もの。
それを
SFじゃない。それどころか
純文学でも
ファンタジーでもナイ★
要するに
「今、ここ」を意識させながら読ませるタイプの小説を
50年近く持たせて
いまだに現役で書店に並んでいる…ッ!

挿絵がずっと真鍋さんなのも
昔からのファンには懐かしくうれしいです。
SFの作品集より若干やわらかめの雰囲気で
もしかするとこの絵のほうが文章よりも先に古びてしまうのかもしれませんが
それでもやっぱり星さんの文には真鍋さんの絵がいいなあ、と思います。

上記、最相さんの著作によると
星さんは晩年
執拗なまでにご自身の作品に手を入れて
時代的な言葉を削り
作品の寿命が少しでものびるようにと
必死だったそう。

「1万円札」ではなく「高額紙幣」などの
ご苦労がしのばれる単語を見ると
ファンとしてはグッとこみあげるものが。

ラストでほのぼのするものは少なく
ゾクっとしたり
苦笑いだったりの作品のほうが多いのですが
それすらもさらりとした後味に仕上げてしまう
星さんテイストたっぷりの作品集でした。

この本に限らず、星さんの作品は室内で話が展開するものが多いです。
(このこともご自身があとがきで書いていらっしゃいます)
作品を読んだ後は
好きな作品を読みかえすもよし
ショートショートで同じように室内ものを探すもよし、ですね。

何度でも読めるこの短編集。
未読の方には新鮮に
木毒の方には懐かしく
味わってみていただきたいです^^
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はらのなかのはらっぱで

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