春が近くなったかと思うと、また離れていって
でも、季節はやっぱり進んでいるので
春っぽい絵本のご紹介など^^


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
おかあさまの形見のたから箱に入っていたのは…ちいさなリンゴのたねがひとつ、雨のしずくがちょっぴり、きらきらした太陽の光がすこし、にじのかけらがひとつ、星の鳥の羽が一本、つねにぬれたクモの巣がひとつ、そして、夜になくナイチンゲールのやさしい歌声がたくさん…。土地はかわき、人々のくらしが貧しくなってしまった国。この国をおさめるのにふさわしい、すばらしいこととはなにか、王であるおとうさまに問われた三人のおひめさま。すえのセレニティひめは、おかあさまのたから箱をあけて、なかをじっとみつめました。そして…?格調高く美しいイラストで描かれた、新しいおとぎばなし。5さい~。

著者はジェーン・レイ
出版社は徳間書店です。

荒れた国土は王様の心のよう…と
だれかのレビューで読んだことあるような?

わりにスタンダードな昔話タイプの作品です。
王様が三人の子どもに対して
いちばんいいものを持ってきた子を跡継ぎにするよ、といい
末の子どもがよいものをもたらす。

著者は
末の娘はおとなしい子で…と
おとぎ話のようではないのですよ、と打ち消しをしていますが
いえいえやっぱりこれは
スタンダードの踏襲でよいのですよ。
まあ
うえのふたりはそれほど悪いこともしないし
ひどい目にあわないので
その分物語がおだやかですから
そこが違うのよー、といわれるとなるほどそうですか
なんですけどね。

種をまき
水やお日さまの光や虹や
ようするにたくさんの愛情を注いで育てることにより
木も、そして大地もよみがえっていきます。
呼応するように王様の心もうるおいを呼び戻し
ハッピーエンドです。

この復活の様子が美しいですね。
ちょっと『秘密の花園』を思い出させるのは
インドを意識しているような絵だからかもしれません。
褐色の肌の人々で
乾いた大地で。
もっとも、色遣いがやわらかい感じなので
実際のインドとは違うのかもしれませんけれど。
(行ったことはないのですが、インドってもっと原色のイメージがあるんですよね)

細かいところをいうと
このお姫様たちは国が荒れて貧しいため
身分にもかかわらず、洋服に継ぎがあたったりしているのですが
それが最後までそのままなのがなんともツボでしたw
お金持ちになったわけではない
けれど
緑があふれ、心は豊かなんだよー
という雰囲気が
表情にも物腰にも、そしてもちろん服にも表れているのですよ。

特別華やかというわけではないのですが
じんわりと優しさが沁み入ってくるような作品でした。
きっとこの先も、春になったら思い出すような気がしています。
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【リンク】Tumblrで「奔放な読書」の紹介をしました

まちにはいろんなかおがいて

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