今日紹介するのは旧版です。
今書店で購入できるのは村上春樹訳なんですが
あえて本田訳で!

年齢によって本を読んで感じることは違うとよく言われますが
この作品はまさにその典型みたいな気がします。

自分の体験ですけれども
小学生のころ、先生の紹介で読んで
「ふーん?」
思春期以降に読みかえして
「コレ…え?こんな話だっけ…ちょっと…どうなの?」
ついこの間読みかえして
…の話がこれからの紹介文になるわけでございますw


「むかし りんごのきが あって…
かわいい ちびっこと なかよし。」
で始まるこの本は、1本のりんごの木が1人の人間に限りない愛を捧げる美しくも悲しい物語である。
(本書カバーソデの紹介文より転記)

著者はシェル・シルヴァスタイン
翻訳はほんだきいちろう(本田錦一郎)
出版社は篠崎書林です。

シルヴァスタイン作品は
「おとくなサイはいかがです?」
「ぼくを探しに」「続ぼくを探しに ビッグオーとの出会い」
を過去記事で紹介しています。

子どもの頃って傲慢だったなあw
というかどっかで屈折しちゃったんでしょうね。
親が子の言うことを無条件にきいているのを見て
「もう大きいのにワガママ言わせて…」と思ってしまうのは
きっと自分がその年頃でワガママ言いたくてでも抑えちゃってたんだろうなー
と自己分析したりします。
そうはいってもけっこう好き放題やっていたので
抑えられなかったらどんなんだったんだ、ではありますけどね。
リアルこの本の「ぼうや」みたいだったかもww


その屈折した思いが「ぼうや」と木に向かって
「なにやってんの?」と思ったのが
思春期以降というか、つい最近まででした。

自分の都合だけでやってきて
好き放題言って
木はそれをほいほいと叶えてやり
「ぼうや」は礼も言わず去っていく。

なんだそりゃ…
って思ってましたけど
先日
ふっと思ったんです。

ヒト同士じゃないのに
なんでワタシ
人と人の場合に当てはめてるの?

って。

言葉が通じてるから
関係性も人間同士のそれみたいに思っちゃって
そうやってみると
不均衡もいいところで
そりゃー腹も立ちますわってなもんでした。

でも
人間なんですよ。

感じ方とか考え方以前に
寿命もできることも
全然違ってる。

人の感性で木の行為をはかっても
意味がない…わけではないだろうけど
的を射ているかどうかは「?」だなって。

個人的にかなり「エウレカ(見つけた!)」な思いつきでした。

じゃあ
木と「ぼうや」の関係って
何に近いんだろう?


ワタシは猫好きなので
人間みたいなもの?
って、今は思っています。
飼い猫じゃなくて通ってくる野良ちゃんかしら。

ちっちゃいうちはじゃれじゃれしてくれて盛大に遊ぶ。
大人になるともうおもちゃとかつまんないから餌くれーって。
最初はカリカリ、次はカリカリじゃいやだ缶詰がいい、そのうち缶詰もいやだ刺身よこせ、みたいな。
言うこときかなくても年寄りになってまだワガママ放題でも
猫なら許して言うこときいちゃうような気が…するんですよねぇ★

そうやって考えると
船にする幹を「ぼうや」が持っていったあとの木の
「だけど それはほんとかな。」
の意味合いが
以前と全然違って感じられました。

自分を犠牲にして!みたいな悲壮感がなくなったかわりに
冷静にというか
ある意味突き放して事態を理解し、諦めを含んだトーンで
「あーもうあげるエサないから、こいつきっとこの先来ないよなー」
くらいな感じ。

お礼を言ってほしいとか
約束してほしいとか
そういう見返りにあたるもののことなんて考えてなくて
会えたらラッキー、うれしいなー
単純にそれだけ。

あげられるものがあってよかったー
でももうないからねー
そしたら「ぼうや」はこないよねー
しょうがないかー。

だから
年をとった「ぼうや」がきたときは
また会えた、やったー!うれしい♪
でもごめんね、もうエサないんだよー★
ん?座りたい?そっかそっか。いいよー、おいでー。
座っている間は一緒にいられるねー。
って。
猫がエサなしで膝にのってくれたら、さぞうれしかろう…^^


実際のところ
本の読み方なんて人の数だけありますから
ワタシのこの読みはワン・オブ・ゼムで
もしかするととんでもなく的外れなのかもです。

でも
子どものころ読んだときから
ときどき振り返るように思いだし
複雑な気持ちになっていたこの本に対して
読み方が変わり
思い入れや思い込みが手放せて
ずっとひっぱっていたこだわりを
卒業できたような気がします。

軽くなりました、よw
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きらきら

ノアの箱舟 (アーサー・ガイサート)

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