日本作家の絵本に分類しましたが、イイノカナー?


内容紹介
昔々のこと。メキシコの海辺に隣り合ってあった二つの国、ウワベ国とチョンタル国は仲が悪く、百年もの間戦いを続けていた。国は荒れ放題で人々も疲れきった両国は、調停のため花嫁を交換するよう神託を受ける。両国の中間にあるペリカン島で、チョンタルの若者ニサベニェーと、ウワベの若者ララウは、花嫁の姿を絶対に見てはいけないと約束を交わし、花嫁を乗せた船を交換する。しかし、好奇心を抑えられなかったララウは思わず船の中をのぞいてしまう。そこで彼が見たものは、美しい人間の花嫁ではなく、宙を舞うハチドリだった! 一方、約束を守りぬいて、無事国に帰り着いたニサベニェーが誇らしげに船にかかったゴザをあけると、そこにいたのは花嫁姿のワニ! ハチドリとワニ、一羽と一匹の花嫁の行く末は……。在メキシコ50年を数える版画家竹田鎭三郎氏の手による、緻密で繊細な水彩画は見応え十分。見る者を魅了してやまない幻想的な絵本です。

文章は清水たま子さん
絵は竹田鎭三郎さん
出版社は福音館書店です。

なんでイイノカナー?なのかというと、内容紹介にも書いてあるとおり
画家さんはすでにメキシコ在住半世紀だからなのです…。

文章の方も20年弱メキシコに住んでいらしたそうで
読んでみるとわかりますが
たしかに全体的なトーンというか雰囲気が日本っぽくないです。
「海外の絵本を翻訳したんですよー、上手な訳ですよねー」
って言われたら
「ホントそうですねー♪」
ってするっと返しちゃいそう。

再話っぽいお話ですが、実は新作だそうでして
メキシコの神話やお祭りの行事、言い伝えなどから発想を得て作った物語だと
あとがきにありました。
なるほど意外な設定なのに違和感がないのはそういうことだったんですね。

とはいえ
約束をやぶって中をのぞいた若者ララウと、のぞかなかった若者ニサベニェーが
ふたりとも同じように結婚して幸せになったのは
ちょっと肩すかしかなー。
日本民話に慣れたワタシとしましては、
のぞいちゃったから1年のうちいくらかの期間
お嫁さんはハチドリの姿で過ごしました、みたいな感じを期待しちゃうんですけどねw
まー
「したことには相応の何かが」みたいな『べき論』を絵本に持ちこむのもアレねということで。

でもって
最初にもチラリと書きましたが
そして内容紹介にもありますが
絵が和風でもなく、さりとてメキシコ風でもないです。

でもどっかでこの感じ、知ってるんだよね…
と考えているうちにわかりました。
やしまたろうさんの絵と雰囲気が似ているのです。
やしまさんも海外在住が長く、在住の地アメリカで絵本を出版なさってらっしゃいます。

同じような経歴をお持ちだと絵の雰囲気も似てきたりするのかしら?
日本という故郷と、遠く離れた在住の国の雰囲気が
いわば水彩画の色合いを混ぜたかのように混ざり合っていて
知らないけれど知っているような
ほんのり懐かしさを感じる絵です。

誌面の構成や色の鮮やかさ微妙さなど
楽しい要素がいっぱいです。
版型が絵本にしても大きい方なのですが
おかげで細かいところまでじっくり楽しめるのがいいところ。
(大きな誌面にいっぱい書きこんである場面がいくつもあるのです)

日本の民話に夢中になる子は
そのあと海外の民話も読みたがることが多いもの。
そんなときに
民話ではないけれど民話っぽい絵本があるんだよ、面白くってステキだよ♪
といって
すすめてあげたくなるような1冊なのでした^^
機会がありましたら
お手にとってご一読いただければ嬉しいです。
スポンサーサイト

【リンク】ふだんブログで「片目のオオカミ」を紹介しました

おもいついたらそのときに!

comment iconコメント ( -0 )

コメントの投稿






trackback iconトラックバック ( -0 )

Trackback URL:

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。