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【送料無料】落ち葉 [ 平山和子 ]

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内容(「MARC」データベースより)
秋、木の葉は一枚また一枚と、ときには一斉に風にとばされて、枝を離れます。林や、道や、庭で出会った美しい落ち葉を描いた絵本。『たくさんのふしぎ』2001年11月号として刊行したものをハードカヴァー化。

文章と絵は平山和子さん
構成と写真は平山英三さん
出版社は福音館書店です。

平山さんの作品は過去記事でけっこう紹介しています。
なにせ食べ物が美味しそうな方だ、という印象でしたが
この絵本を読んで
人の手を通すことで、緻密でありつつもさらにあたたかみをプラスできるのが
写真とは違う、絵の魅力なのだなあと
再度確認したような思いです。

平山さんは絵本作家さんなのでこの記事は「日本作家の絵本」にカテゴライズしたのですが
文章の質も素晴らしいため
「エッセイ・ノンフィクション」にしたほうがいい?

実は今もまだ迷っていたりします。
ワタシの中では、この本は絵本というよりも絵がたくさんついたエッセイ、という位置づけなので。

〈たくさんのふしぎ〉の対象年齢はたしか小学校中学年以上だったはず。
ルビもついているし、それくらいの年齢であれば十分理解できる内容と思いますが
この文章をじっくり味わうのは、一緒に読む大人の方ではないかしらん?

落ち葉は拾ってからも色が変わりますから
何日もかけて絵を描いていくわけにはいきません。
過ぎ行く時に遅れないようなスピードで仕上げなくてはいけないわけで
その緊張感を、絵だけではなく文章で味わえるため
より深く、本の世界に潜れるような気がします。

いわゆる図鑑ではないので
同じ種類の木の葉が何度も何度も繰り返し出てきたりしますが
これがまた、全て違いまして。
当然とはいえ
自然の限りないバラエティと懐の広さを
しみじみと味わえるようになっているのです。

そして、絵と文章の間に効果的にはさまった写真たちは
ご主人の作品ですが
これがまた、焦点よりも光を重視しているようで
すこうしブレが感じられ、写真と絵の際をぼかしているようなところがまた美しいのですね。
分量的に写真が少なめなことで絵を引き立てつつ
欠けている遠景を補っていて
ミクロな絵と、マクロな写真を合わせて1冊という
なんとも見事な構成。

主な読者は「エッセイ」という言葉の意味を知らない年代でしょうけれど
こんなふうに上質な作品にふれておけば
大人になった時にだれかの文章を読んで
これはいいエッセイだ、ということが
パッと肌でわかるようになるのでは?
エッセイの味わいは理屈ではないので
深いところに響く、とか、肌なじみがいい、とか
文章を読んでの体感的な心地よさを知っておくのは
大事じゃないかなー、と個人的に思っています。

まさに
「子どもの本、侮るべからず」
を地で行くような1冊。

読書の秋っていったって、そんな長い本、なかなか読めないもんよ
という方に。
こういう本で
文学と自然が描く芸術の秋を感じ取ってみるのはいかがでしょうか?

ご提案いたします。
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素晴らしいアレキサンダーと、空飛び猫たち

ガブリエリザちゃん

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