夜が少しずつ長くなって
でもまだ暑いから、ちょっと怖い本でもいいかも…?
そんな気持ちにフィットする絵本に出会えたので。


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
想像してごらん。誰もいない廊下の奥から不思議な電車がやってきて、あなたを冒険の旅へつれだしてしまう、そんな夜を…。カナダの画家ロブ・ゴンサルヴェスがえがく、眠りとめざめのあいだの時間。想像力にみちたイラストレーションが、見るものを奇妙な世界へさそいこむ。

文章はセーラ・L・トムソン
絵はロブ・ゴンサルヴェス
出版社はほるぷ出版です。

最近、マグリットっぽい本に出会う機会が多くてうれしいです。
このコンビの作品、他にも読んでいるのですが
読んだ中ではこの絵本がいちばん好きかな。
一番ホラーっぽいんですけどねw

タイトル通り、夜の絵と詩のカップリングです。
まず絵がありきで、そこに詩がつけられたのだそう。
なるほどたしかに絵に文章がそっと寄り添っているような雰囲気です。

冬の絵あり、夏の絵あり
月夜も星の夜も素晴らしく
ああそうだ、夜ってこんなふうに美しくて
だからふっと歩きだして
その中に入って行きたくなるんだよなぁって
思い出させてくれるような絵がたくさんです。

そして
よく見るととってもシュールなだまし絵ばかりw

この「だまし」加減がね、マグリットと共通するんですよね。
合理的っぽい不合理というか
「ええ?」って思うはずなのに、曖昧さの段階が微妙なため
なんとなくああそうか、ってうなずきそうになって
いやいや、違うから、と。
そしてオトナとしてはこのつぎに
それがどこから始まって、どこが継ぎ目なのか?などと探してしまいます。
ヤラシイな~とも思うのですが、それもまた楽し♪です。

個人的に好きなのは「天体のカーテン」と「変わる風景」の絵でして
どうやらワタシは『切り抜き手法』に弱いようです^^
あと「落ちてきた星」もステキ。夜の青が深いのに優しくて
この中に自分も入りたいな…と見惚れてしまいます。
(あ、この中で1点気になるのがヴァイオリンを弾いている「眠りにつく畑」でした。
ヴァイオリニストが左ききっぽいです。いや、左利きでも悪くはないんですが
一瞬違和感を覚えました。反転させた絵、じゃないんですよねぇ…?)

誌面構成も美しいですね。
絵と詩のバランスがいいので
お互いが引き立てあって映えています。

夜長に眺めるのがピッタリの絵本です。
機会がありましたら、ぜひ
夜にゆっくりご覧になってみてください。
読み終わった後、窓を開けて外の闇を眺めたくなると思いますよ。
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金色の風 (『シティ・マラソンズ』収録作品)

うどんのうーやん

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